今さら聞けない、テーラードジャケットの選び方
では実際に、ON・OFF兼用目線のテーラードジャケット選びで忘れちゃならない
5つのポイントを解説しよう。
ポイント① 自分に合う丈を見つけるべし
まずもっとも重要なのが“着丈”だ。いくらジャケット自体が格好良くても、着丈が長すぎたり短すぎたりするとだらしない印象に。
自分に合う丈を測る方法は簡単で、直立したまま両手を体に沿うように“気をつけ”の姿勢を取るだけ。その際、
ジャケットの裾が親指付け根くらいの着丈のものを選ぶのがベストだ。
ポイント② 汎用性の高いカラーをチョイス
着回し力の高さを重視するなら、
色は断然グレーかネイビーがオススメ。いずれもインナーやパンツとの色合わせがしやすく、さまざまなコーディネイトに使える。
ポイント③ 襟の形にも注意
OFFシーンで着るなら襟の形に注目を。タキシードに見られる
ピークトラペル(剣襟)はドレッシーな印象で、着こなすのが難しくなるので避けたほうがベター。ポイント④ 肩パッドなしを選ぶのが正解
肩パッド入りのジャケットは仕事着感が出てしまうのでカジュアルスタイルには不向き。キメすぎずに着るなら、
肩パッドや芯地がないアンコン仕立てがベストアンサーである。
ポイント⑤ 素材選びは季節、シーン、機能性で
素材もジャケット選びの重要な要素。季節やシーンで選ぶのが一般的だが、機能性に着目するのもアリ。
クールマックスやプライムフレックスなどハイテク素材を採用した機能的な一着をセレクトするのもオススメだ。
▶テーラードジャケットの基本用語集 ・ラペル=ジャケットの下襟のこと。ラペルの形や幅によって、トレンド感が大きく左右される。バブル時代は超ワイドなラペル、2000年代のモード全盛期は細めのナローラペルが流行るなど、変遷が見て取れる。 ・アンコン=アンコンストラクテッドの略で、芯地や裏地、肩パッドなどを省いた、体に馴染むソフトな仕立てのこと。 ・ゴージ=上襟と下襟(ラペル)の縫い目のライン。この位置によっても、印象は大きく変わる。ハイゴージ(高い位置)ならシャープ、ローゴージ(低い位置)ならソフトな印象とされる。 ・フラワーホール……ラペルに開いているボタン穴。この穴に花を飾ったことに由来する。 |
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