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2021.02.23

ライフ

音楽と香り。実は密接な2つの関係に気付いたDJ・JOMMYが頼んだこと、選んだ曲

クラブシーンで目に見える演出以外に何か変わったことはできないかと考えたDJ・JOMMY。
そこで時間や場所によって香りで空間を豊かにできたら面白いなと思い、パーティ用に香りをアレンジしてもらえないか頼んだのが、調香師のSI OUX(以下、SI)さんだ。
その依頼を受けて、SIさんはどのような香りを作り、どんな思いを込めたのだろうか。
[左]JOMMY●ダンサー、DJ、ファッションの分野で活躍。現在は「ディーゼル」のブランドコミュニケーションとして、またDJとしてはソロおよび、DJ DARUMA & JOMMYとして活動中。[右]SI OUX●ブランド「upABORN」ディレクター、DJ、モデル、フォトグラファーとしての活動を経て、2019年より調香師としても活躍している。
「『EDGE HOUSE(エレクトロ&ダンス・ミュージックを中心としたパーティ)』は『エッジィな音楽を提案していく』というコンセプトがあるので、それにリンクしたシティ感とレイヴ感のある香りを調合しました。
クラブでありがちなタバコの匂いと混ざっても不快感のないようグリーン系、ウッド系をメインに構成しています。ほかの感覚とは異なる可能性を多いに秘めた嗅覚。
例えばクラブでのパーティを楽しんだ際に、残される感覚は嗅覚なんです。パーティから帰って服を脱いだときに、その香りが服に付いていることで、『EDGE HOUSE』での思い出が蘇ってくれたらいいなと。
そして毎回パーティへ遊びに来る人たちの間で、香りが共通言語になってほしいと思っています」(SI)。
JOMMYのヘッドフォンには、かすかに「EDGE HOUSE」の香りが残っていて、ヘッドフォンをするたびにパーティのことを思い出すそうだ。
「パーティではエリア別で、香りの演出を変えています。エントランスでは天然香料の精油を。今はペパーミントやユーカリなど免疫機能を高めるものを入れています。
外からクラブへ遊びに来たときに入り口で一度浄化。メインフロアで『EDGE HOUSE』の香りを感じてもらい、パーティにグッと入っていってもらうことが狙いです」(SI)。
自らを、香りを楽しむ「香楽家(こうがくか)」と呼ぶSI OUXさんが「EDGE HOUSE」のために作った香り。ぜひ音と一緒に堪能して。
 

SI OUXが選んだ朝、昼、夜の香りにJOMMYが選曲
Good Fragrance & Good  Music

[朝]
香り:ローズマリー、グレープフルーツ、オレンジ、ユーカリ
効能:ココロとカラダの働きを目覚めさせ活発にする。
The Ice Choir「Teletrips」
「気持ちいいメロディーに甘いボーカル。一日のスタートに活力を与えくれる一曲」。
[昼]
香り:プチグレン、カモミール、ローズマリー、ネロリ
効能:ストレスからの解放&リフレッシュ! スッキリしたいときに。
Anarchy & Badsaikush「STILL (scratches by DJ HAZIME)」
「ビートに乗ってくるふたりのライミングに思わず首を振ってしまう。とにかく最高!」。
[夜]
香り:ラベンダー、ジンジャー、ジュニパーベリー、パチョリ、イランイラン
効能:ゆったりとした気持ちに誘い、心地良い休息が得られる。
Erykah Badu「ON & ON」
「ベッドに入る前に、気持ちをフラットにしてくれる。いい眠りにつきたいと思うときにぜひ」。
 
金子優司=写真 吉岡加奈=文 SNS カフェ トーキョー=撮影協力


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