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子育てや人材育成に欠かせない「褒め方」「叱り方」なども、実は多くの研究論文があり、その効果が実証されています。例えば、「褒める」と「叱る」のベストバランスがあるのをご存じでしょうか。
【1】1回叱ったら、6回は褒める
アメリカのコンサルティング会社の研究では、「ポジティブのフィードバックが6」に対して、「ネガティブが1」という割合がベストという結論でした。
つまり、「1回叱ったら、6回は褒めろ」ということ。大切なのは「褒める」と「叱る」のベストミックスというわけです。

「褒める→叱る→褒める」は、実は時代遅れ

【2】「褒めるとき」と「叱るとき」は、きっちり分ける
「褒め方」だけではなく、「叱り方」についても、科学的に検証されています。例えば、日本で最近、人気の「叱るときは、『褒める→叱る→褒める』の順にするサンドイッチ話法」も、実は「時代遅れ」という説が有力です。
気鋭の組織心理学者であるペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授は「『サンドイッチ話法』は、話し手はいい気分になるかもしれないが、聞き手にとっては何の役にも立たない」とバッサリ。
この「サンドイッチ話法」について詳細に分析した論文によれば、効果を発揮しないのには次のような理由があるそうです。
①人は「ネガティビティバイアス」といって、心理的にネガティブワードに引っ張られてしまいがちで、結局、「褒めワードの無駄遣い」になる。
②逆に、「叱るべき内容」がポジティブワードの陰に隠れてしまい、きっちりと伝わらない。
③このパターンに慣れてしまうと、聞き手は「褒められた後には、何か叱られるのでは?」と思い込み、ただ褒められるべき場面でも、素直に受け入れられなくなってしまう。
つまり、「パンの味ばかりで肝心の中身の味がぼやけてしまい、まずいサンドイッチになってしまう可能性が高い」ということです。
ですので、ミックスするよりは、「『叱るとき』と『褒めるとき』は、きっちり分けたほうがいい」というのが最先端の考え方になります。


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