世界一売れたスニーカーとしてギネス認定もされたアディダスの「スタンスミス」。
伝説のテニスプレイヤー、スタン・スミス選手の名を冠した一足で、そのクラシックな意匠は誕生から半世紀経った今もなお、多くの人の心を掴んで離さない。
長年にわたり世界中で愛されてきた定番シューズが、昨年こっそり生まれ変わったらしい。こんなふうにね。
……なんも変わってないじゃん!
と、ツッコミたくなるだろう。そう、見た目は慣れ親しんだスタンスミスのまま。じゃあ一体、何がリニューアルしたのか。
答えは、ビジュアルではなく中身にある。素材をすべてリサイクル可能なものに変え、100%サステイナブルなスタンスミスに生まれ変わったのだ。
アディダスでは、2024年までにすべての商品作りにおいてバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルに変えるという目標を掲げている。
その取り組みのひとつとして、いち早くスタンスミスの素材を一新したのである。
オリジナルのシルエットやディテールを踏襲しながら、アッパーには、日本製のリサイクルポリエステルを採用。プレミアムPUコーティングを施すことで、レザーさながらのルックスと質感を実現した。
アウトソールは天然ラバーとリサイクルラバーを組み合わせた特別仕様。さらにシューレースやライナー、インソール、補強材など細部に至るまで、リサイクル素材にフルチェンジしている。
今回のリニューアルについて、アディダスは「定番が変わらなければ、常識は変えられない」という言葉を残している。
それを体現するのが今回のサステイナブル仕様へのリニューアル。スタンスミスを次世代に残すために、最も重要な進化を遂げたと言えるだろう。
[問い合わせ]アディダスお客様窓口0570-033-033POW-DER=文