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ダウンは洗うことが大事!


何年も着ているダウンジャケット。当時、大枚叩いて買ったのに、いつしかダウンが潰れてしまって登場回数は激減。そんなダウンでも、しっかりとメンテナンスさえすれば一軍に返り咲いてくれるはずだ。
「シーズンに一回でいいので洗ってあげることが重要です。布団と同じで、汗をかいたものをそのままにしておくとダニも発生しますし、その死骸や糞が中に溜まるとニオイにもつながるので。
洗い方は簡単。ぬるま湯で手もみ洗いして、それを陰干しして、よく乾かすのがセオリーです。テクニックとしては、濡らすとどうしてもダウンが偏ったりするので、手もみ洗いした後、軽く絞ってから、ダウンを揉みながら均一に広げることで、より膨らみやすくなります」。
ゴアテックスなど防水性のある素材の場合も、同様のメンテナンス方法で問題ないのだろうか。
「ゴアテックスの場合も同じ要領で問題ありません。あと、よく乾燥機に入れるとゴアの防水性が復活するなんていう話もありますが、裏地に貼られたシームテープは熱に弱いので、長時間の乾燥機はおすすめしません。
洗濯して陰干し後、当て布をしながら低温でアイロンをかけてあげたり、ドライヤーで熱をかけてあげることをおすすめします。やり過ぎると穴をあけてしまうので、注意してください」。
なるほど、“乾燥”はダウンを洗濯するうえで重要なポイントとなりそうだ。
「ダウン自体も洗濯機や乾燥機はおすすめしていないんですが、僕はランドリーに持っていって、ネットに入れて洗ったりしています。
特に乾燥機をかけるときは注意していて、低温で熱くなりすぎないよう5分に1回ぐらい開けて、乾き具合をチェックしながらかけてます。これを繰り返しながら、1時間ぐらい乾燥させるとダウンがパンパンに膨らみます。ただ、調整が難しいので、トライする場合はリスクを覚悟しておいてください」。
原料から種類、メンテナンス方法まで、知っておいて損はないダウンの基礎知識。これで次に新しいダウンジャケットを選ぶときに迷うことはない。自信を持ってお店に行こうじゃないか!
・今さら聞けないダウンの基礎知識。ザ・ノース・フェイスで聞いてきた!
 
[問い合わせ]
ゴールドウイン
0120-307-560
「ザ・ベストダウン 2020」とは……
冬アウターの王様、ダウン。その温かさ、存在感、使い勝手の良さはアウター界で他の追随を許さず、だからこそ各ブランドは毎冬、渾身作を世に送り出す。さぁ、2020年のキング・オブ・キングスを決めようか。
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佐藤 裕=写真 中田 潤=取材・文


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