9月から11月という季節の移ろい順に紹介する「着こなし巧者たちの肖像」。後編は10月→11月をお届け。
それぞれ個性が際立つが、共通するセンスはおそらく「無理がない」こと。
季節に合うアイテム選びから服のシルエットまで、自然体でファッションを楽しんでいる。
9月→10月編は
こちらから
10月3週目@東京都・表参道
カーディガン/古着、カットソー/ロサンゼルスアパレル、パンツ/ラングラー、靴/クラークス オリジナルズ若林伸明さん Age 33上品な雰囲気が出せるカーディガンは、秋のアウターとして積極的に活用した人も多いはず。若林さんが着るモヘアのカーディガンは実は古着。ミニマルなカラーリングとロンTのタックインにより、古着チョイスとは思えぬシックな着こなしへと導いた。
にしても、ご夫婦揃って黒の扱い方がウマすぎ。そして坊やは可愛すぎ。
10月4週目@東京都・表参道
ジャケット、ニット、シャツ、パンツ/すべてラルフ ローレン 、スニーカー/ビズビム髙倉悠人さん Age 35トップスはコーデュロイのワークシャツ、クルーネックニット、デニムシャツのレイヤード。秋冬素材の質感の違いとブルーの濃淡により、立体的な印象をつくり上げている。
清潔感および好感度という点で満点以上を進呈したい高倉さんの着こなし。だが単なるシンプルコーデとはまったくの別物であると、声を大にして言いたい。
10月3週目@東京都・表参道
コート/アクネ ストゥディオズ、ニット、パンツ/ともにサカイ、スニーカー/スラックフットウェア、サングラス/オリバーゴールドスミス冨樫忠幸さん Age 42デザインコンシャスなペールトーンのモッズコートを主役に、八分丈のワイドパンツでモードな気分をプラス。“冬の東京、それも表参道あたり”、という感じの都会的なグッドコーディネイトだ。
薄色レンズのサングラスや裾から覗いたソックスといったディテールからも、とことんファッションを楽しむ気持ちが伝わってくる。そう、ファッションは冨樫さんのように楽しんだ者勝ちなのだ。
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