アーバン&スタイリッシュさでオンの右に出るものなし
「ウェアのコーディネイトでは、統一感を重視するか、真逆で行くかの2パターンを意識しています」とのこと。
まだ初心者だと自認しているので、いかにもランナー然としたガチすぎる服装がしっくりこない。そこで、ナイキやアディダスのバスケットボール系のトレーニングウェアを合わせて、ユルさを醸すパターンか、今日のようにブラックトーンで統一させた都会的なコーディネイトで走る。
「オンのウェアはシルエットにお国柄が現れるのか、ほかのブランドとミックスして着ると違和感が出てしまうんです。だから今日は全身オン。この『ランニングパンツ』はヒザの部分で生地の切り替えしがあって、そのパターンを利用してメッシュ素材のベンチレーションが設けられています。冬用のアイテムですが、温度調整機能が高いから真夏以外ならこれ1本でOK」。
「ウェザージャケット」もスイスブランドらしくスタイリッシュで、キャップを被ったときのフードの収まり具合が最高とのこと。
「今までいろんなキャップを被ってきましたが、この『ライトウェイトキャップ』はあまりにも被りやすすぎて3色揃えてしまいました。締めつけはキツくないのに、被ったときのすわりが圧倒的に良いんです。クニャッとコシのないヘロヘロな素材とも違っていて、本当に良くできています。走るとき以外も被ってます」。
前述の自身が手掛けたランニングステーションをベースにして、仕事の空き時間に走るので、都市部に馴染むようなデザインをセレクトするのが宮林さんのギア選びだ。
この場所を活用してシューズを試し履きできるランニングメーカーのイベント開催スペースにしたり、ゆくゆくはランニングクラブのようなものを立ち上げてみたいとも。
ランニングも、ランニングコミュニティも、ランニングギアも全部が楽しい。宮林さんは1年生ランナーだからこそ気がつける、ランニングの新鮮な魅力を味わっている真っ最中なのだ。
RUNNER’S FILE 25 氏名:宮林誠之 年齢:44歳(1976年生まれ) 仕事:林五 CMO 走る頻度:週5日程度、30~60分ほど 記録:レースへの参加はとくになし |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真