自然へも、いっそうの配慮を
「2012年当初は600フィルパワーのヨーロピアン・グース・ダウンを使っていたのですが、現在はリサイクル・ダウンに変わり、さらに生地が薄くなりました。DWR(耐久性撥水)加工もPFCを含まない撥水加工剤に変わっています」。
PFCとは過フッ素化合物のこと。多くのアウトドア企業やブランドで使われている撥水加工だ。雨具やダウン製品だったり、山で使う製品のシェルにはほとんど使われている。ただし、自然分解されず、環境内に残留し続けてしまうという難点もある。
「パタゴニアでは過フッ素化合物不含有への移行を進めていて、目立たない部分ですが、ここも重要な変更点です。こうした変更を経たことで約600グラムまで軽量化でき、耐久性と軽やかな着心地を両立した温かいダウンジャケットになりました」。
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