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2021.01.03

ファッション

デサント オルテラインの3つの新作ダウンをすべて着比べ! 推しはどれだ?

「ザ・ベストダウン 2020」とは……
注目ブランドの新作ダウンを片っ端から味見していく本企画。
第4弾は、水沢ダウンでお馴染みのデサント オルテライン。定番モデル「マウンテニア」をはじめ、昨年デビューした「ヴァリアント」、今シーズンから展開がスタートした「ストレイタム」など注目アイテムが目白押しだ。
直営店「デサント ブラン」のディレクターを務める植木さんと一緒に、それぞれのアイテムについて解説していこう。
国内外セレクトショップへの卸し管理のほか、直営店である「デサント ブラン」のディレクターも務める植木さん。
デサント オルテラインは、その名の通りスポーツメーカーのデサントから生まれたブランドである。誕生のきっかけは2010年、バンクーバー五輪。選手のオフィシャルスポーツウェアを提供していたことに由来する。
また、オルテライン(ALLTERRAIN)は、allと、地形という意味のterrainを組み合わせた造語。コレクションはすべて、Scene-less, Age-less, Time-lessをテーマに、特定の年齢層やシーンを設けず、トレンドに流されないモノづくりを行っている。
そして、ブランドの代名詞とも言えるのが水沢ダウンだ。シンプルな見た目のなかに高度な技術が詰まったダウンは、国内でも稀少なダウンウェアの一貫生産体制を持つ、岩手県のデサントアパレル水沢工場で作られている。では、そんな水沢ダウンを使ったアイテムとはどんなものなのか。
まずは定番、マウンテニアから見てみよう。
 

専門家も認めるダウンジャケット

植木さんの身長は173cm。今回はすべてLサイズを着用してもらった。「マウンテニア」10万円/デサント オルテライン(デサント ブラン 代官山 03-6416-5989)
「マウンテニアは、デサント オルテラインができた2012年からずっと展開しているハイスペックモデルですが、フードが脱着できるアンカーが最初のモデルです。そこからフードを一体型にしたマウンテニアができました。シルエットは今もほぼ変わりませんが、まだパラフードはついてませんでしたね」。

パラフードとは、素早くフードを開くことができるシステムのこと。パラジップと呼ばれるYKKが開発した画期的なジップを採用することで、スライダーをカチッと音がするまで引いて、そのまま上下に引っ張ると、簡単に開くことができる超優秀な仕組みである。もちろん、フードを使用しないときは閉口できる。

「パラフードもそうですが、フロントジッパーの横にあるベンチレーションもポイントですね。これはデュアルジップベンチレーションと言って、2列のジッパーとその間のメッシュ生地から外気を取り込めるのと、逆にジャケット内にこもった熱や湿気を逃がしてくれるので、常に快適な温度がキープされます」。

そのほか、脇部分にもベンチレーションがあったり、表地に4-WAYストレッチ素材「ダーミザクス マイクロ ストレッチ」を採用したことで広い可動域を保持するマウンテニア。
毎年ミュンヘンで行われる世界最大級のスポーツ展示会「ISPO」で、優れた製品に授与される名誉ある賞「パフォーマンスセグメント・マウンテンパフォーマンスカテゴリー・アワード」を受賞しているなど、専門家も認める超本格ダウンである。
「マウンテニア」10万円/デサント オルテライン(デサント ブラン 代官山 03-6416-5989)


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