冬小物はデイリーに使えるモノから選ぶ
最近は無になりたくて走っているため、ヘッドフォンや時計などガジェット系のギアは携行しない。
「キャップは好きで、走るときはほぼ必ず被ります。特に今の時期は寒いですからね。これはダウンアウターで人気のイエティが作っているキャップ。サイド部分を倒すと耳当てになるパターンで、雨が降ってきたときなんかは調子良いですね」。
「この手のフォルムのキャップばかりです」と、ツバが短めの、いわゆるジェットキャップタイプを愛用している。
「ほかにも、冬のランではフリースアイテムをよく着用しています。アームウォーマーのような小物だけでなく、イギリス軍のミッドレイヤージャケットとか、ランニング用ではないデイリーアイテムばかりですが、走るときにもストレスなく着用できるんです。
ポーラテックのフリースは安価で上質だから、安心感があります。ひと言でいうと気持ちがいい。だから寒い日には半ば無意識のうちに選んで、身に付けています」。
先日、自身の手掛けるショールーム「ブランデッド」を千駄ヶ谷にオープンさせたばかり。突貫の準備で多忙を極めたというが、この取材のために久々に走って、スパイスアップされる色味のウェア&ギアに身を包んで「走ることのよさを再認識しました」と宮本さん。
日々の生活の中で体と心を整えるため、ランニングを適度に取り入れたい。そのためにも、走りたくなる、使いたくなるデザインのギアは大いに効き目がある。機能だけでなく、デザインだってギア選びの大事な要素になるのだ。
RUNNER’S FILE 24 氏名:宮本哲明 年齢:37歳(1983年生まれ) 仕事:ブランデッド ディレクター 走る頻度:とくに決まっておらず、気ままに 記録:レースへの参加はとくになし |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真