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2021.01.04

ライフ

「いいモノは人にあげたくなる」藤井隆行が贈られて喜んだ極上オーガニックタオル

「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
いいタオルが欲しいと思いつつ、今までなかなか真剣に探す機会がなかったので、代々木上原の名店「sio」のシェフ・鳥羽周作さんからこのタオルをいただいたときはかなりうれしかったです。
「いいモノは人にあげたくなる」。藤井隆行が愛用する“貰いもの”の極上オーガニックタオル
なにしろレストランというのは、おしぼりをはじめ、さまざまなタオルを大量に必要とする場所。手を拭いたらすぐに乾くような上質なタオルじゃないといけないので、厳しい目で選んだ末に出会ったのがこのイケウチオーガニックだったそうです。
彼曰く「一流は技術に加えて愛がある。それを実践している会社」。最小限の環境負荷で、種から栽培の過程にいたるまで完全オーガニックにこだわるブランドで、「まるでデニムのように使えば使うほど味が出る」と聞いて、服好きとしてはグッときてしまいました。
35×120cm。2700円/イケウチオーガニック(イケウチオーガニック 東京ストア 03-6427-7870)
イケウチオーガニックの「オーガニック330 シャワータオル」
1953年、愛媛県今治市で創業したテキスタイルメーカー。「赤ちゃんが口に含んでも安心」という高い安全基準を誇る。このシャワータオルはボリュームがあってしっとり柔らかく、吸水性が高いのが特徴。紹介しているネイビーのほか、ホワイト、アイボリー、ダークグレーも展開する。
いただいたタオルはバスタオルより小さくて、ハンドタオルよりは大きい「シャワータオル」というサイズ。シャワー後に使うのにちょうどいい大きさです。初めて使ったとき、ポンポンと手で叩いたら3秒ほどで乾き、その吸水性に驚いたのを覚えています。
あとは、色がいい。特にこのネイビーが気に入っているのですが、褪せていく色も期待できます。鳥羽さんが“育てるタオル”、と言っていたのもうなずけます。
「とにかくいいから」と言われてもらうギフトって、すごくうれしいですよね。「つまらないものですが」と言われるより、ずっとうれしい。僕も人に何かを贈るときは、うちのショップで扱うアイテムを選ぶことが多いです。一生懸命探したモノだし、何より大切な人には、僕が本当に好きなモノをあげたいんです。
以前、両手で抱えるくらいの巨大な大皿をもらったことがあります。そんなに大きい皿を使ったこともないし、必要と思ったこともなかったのに「これいいから」と言われて。そうしたら、本当に便利でめちゃめちゃ愛用しています。
やはり「これいいよ」って言われるギフトが好きですね。僕もそう言って渡すようにしています。「買ったら?」ではなく「あげるから使ってみたら?」というのは気持ちいい。いいモノってついつい人にあげたくなるんです。
 
[藤井隆行 プロフィール]
東京を代表するブランド「ノンネイティブ」のデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。昨今は暖冬により極寒仕様のアウターは購入していなかったが、今季はかなり厳しいと聞き、目下ダウンや中綿のアウターを物色中。
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
世の中のありとあらゆるプロダクツから、「ノンネイティブ」藤井隆行さんが独自のセンスと審美眼でモノをセレクト。デザインとは? 実用性とは? 買い物の醍醐味とは? ブランド名や巷の情報に惑わされず、本当に自分に必要なモノと出会う方法を指南。
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竹内一将(STUH)=写真 町田あゆみ=文


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