「ままのきもち」とは……ママがトゲトゲしいときは共感を促すシグナルと思ってね♡
実は今、パパと喧嘩中です。きっかけは、ほんとに些細な夕飯の出来事。魚の骨が息子の喉に刺さりかなり痛そうだったので夫に「病院を調べて」と言うと、病院ではなく骨の取り方をネットで検索して、時間がどんどん経過していき……。
私としては20時が病院の診察終了時間ギリギリという記憶があったので、取り方云々よりもまずは対処出来る病院を調べてほしかった。息子やほかのふたりの子供の対応で手いっぱいで「骨の取り方よりも病院を先に探して」と改めて荒っぽく伝えた私も私。そして、それに対する夫の返事は「俺に命令するな」。
前からたまに夫から言われる「命令するな」という発言に、心底イラッとした私が「言い方が悪いのはわかっているけど、私が命令するような人に見える!?」と言い返し口論に……。そんなことで? と思うかもしれないけれど、私にとっては「そんなこと」ではないんです。
子供が生まれる前と比べてイライラするようにはなったけれど、それは私なりに「お母さん」を頑張っているから。夕飯の話を例に出すと、頭の中で「以前棘が取れなかったとき痛みで子供が夜寝れなかった→休日診療の病院を探すのに苦労した→仕事や上の子の送迎で次の日病院へ行けない」など思いが溢れ、単純に余裕がなくなっただけ。
夫から選択肢を奪うとか、私の意見に従わせるつもりはないんです。
男の人が妻に「命令されている」と感じるときは、実は一生懸命妻の話を聞いて、何かアドバイスを言おうとしたり、論理的に解決策を考えてくれているときだったりするんですよね。仕事で対処するように話を進めるパパと、感情的になることもあるママ。
ただ、世のママたちは決してパパに何かを命令しようとか、従わせようとしているわけではありません! 疲れていたり、いっぱいいっぱいになっているシグナルかなと思って、受け流してくれるとママは救われると思います。
[牧野紗弥 プロフィール]
「VERY」「Domani」「LEE」など女性誌で活躍中の人気モデル。結婚11年目、4、8、10歳の3児の母でもあり、夫婦のかたちも現在進行形で更新中。趣味はキャンプ、テニス、スキーなどアクティブな一面も魅力。
instagram@makinosaya「ままのきもち」とは……長い時間をともに過ごしながら、理解しきれないのがパートナーの頭の中。いまだに「ままのきもち」がわからないと、困り果てているパパ読者のために、母であり妻でもある、モデルの牧野紗弥さんが優しくレクチャーしてくれる!
上に戻る 川崎一貴(MOUSTACHE)=写真 坂野陽子(f-me)=スタイリング イワタユイナ=ヘアメイク