「Camp Gear Note」とは……抜群の軽さと耐久性、なにより高いデザイン性が話題となり、エコボトルの代名詞となったスイス生まれのボトルブランド「シグ」。
保冷・保温機能がないシンプルなボトルが、なぜここまで人気を集めるようになったのか。一見シンプルな構造に秘められたこだわり、そして2020年の最新ラインナップを紹介しよう。
すべてはシンプルなアルミ製ボトルから始まった
日本で「シグ」が一躍有名になったのは、2000年代初頭のエコボトルブームがきっかけだ。
当時、さまざまな企業のノベルティとして使われたこともあり、スタイリッシュなフォルムを誇る「トラベラークラシック」はエコボトルの代名詞としての地位を不動のものにした。
このボトルの魅力は、高いデザイン性だけではない。
持ってみるとわかるが、アルミの特性上驚くほど軽いのだ。アルミの塊に圧をかけて成型するので継ぎ目がなく、高い耐久性も併せ持っている。
保冷・保温機能はないが、ミニマムな機能は必要十二分。シンプルな構造はリサイクルしやすいという利点もある。
エコな機運の高まりと相まって、あっという間に市民権を得たシグの代表作である。
シグのボトルといえば、カラビナを付けてぶら下げられる特徴的なキャップデザインが印象的だが、この形は1960年代から採用されたもの。それ以前は、より大きな飲み口のモデルが作られていた。
今年はそのオリジナルをベースに現代風なアレンジを加えた「アルミオリジナル 0.5L」(3740円[税込])が登場。
優れた密閉性はそのままに、口当たりの良い広口設計を採用し、人気を集めている。
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