30年近い間、スニーカー業界の第一線で活躍し続ける高見 薫さん。
前回は、
彼女の600足にも及ぶコレクションを解説してもらったが、今回は、そんなスニーカースペシャリストから見たUGGの魅力を解説。
満を持して登場した最新スニーカーの価値を教えてもらう。
話を聞いた人
サーファーに愛されるお馴染みのシープスキンブーツ
「スニーカーの世界ではテクノロジーの最先端を行くケミカルな素材に触れる機会が多かったので、単純に『羊って凄い!』と思えたのが、シープスキンブーツに対する率直な感想でした」。
UGGを語るうえで欠かせないのが、言わずと知れたシープスキンブーツだ。
ブランド立ち上げは1978年。サーファーでもあった創業者はシープスキンに強い愛情があり、海上がりに履くための上質なシープスキンブーツを製作する。
それは夏でも湿度が低いカリフォルニアの気候にマッチし、1980年代半ばには南カリフォルニアのサーフカルチャーを象徴するブーツへと成長を遂げる。
「UGGのクラシックブーツと呼ばれるカテゴリーの中で最も定番なのが『クラシック ミニⅡ』です。ここから、さまざまな丈やデザインが派生しています。
グレードAのツインフェイスシープスキンは、履き心地もさることながら、足を優しく包み込んでくれます。カリフォルニアでUGGのブーツを素足で履くサーファーを見かけるのは、それがあるからなんですね」。
そんなシープスキンブーツの誕生から40年以上経った今。ハイファッション、ライフスタイルの領域まで活躍の場を広げるUGGが本気で考えた、新たなスニーカーが登場した。
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