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サーファーならではのニッチなこだわり

シューズ選びに関してはどうだろうか。
「ウェアと同じでダークトーン、ロゴの主張が控えめなものを選んでいます。普段も履けますからね。今日履いているオンのクラウドエックスも、走るときというよりはむしろ通勤時などによく履いています」。
エイドキッチン
左のアルトラ「ワン」と、真ん中のオン「クラウドエックス」はロードランニングシューズ。右のアルトラ「ローンピーク」がトレイル用だ。
「オンはソールが硬くって、高反発なところが特徴ですよね。シュータン部分が薄く、そのフィット感が好みです。
ソールが薄いナチュラルラン系モデルが好きな人って一定数いると思うんですけど、自分の場合はソールの厚みうんぬんより、アッパー側が薄いかどうかがキモなんです。そもそも真冬以外はサンダルが多いんですよ。
足の甲の上に何かがのっかっているのが気になってしまって、本当ならソックスもはきたくないくらい。仕事中ははきますけど(笑)」。
もしかすると、裸足でボードに乗るサーファーならではのフィーリングかもしれない。
「でも、裸足の下には板があるじゃないですか。だからソールの厚みは気にならないというか、足の下に何かあるのは落ち着くんです。
厚底のホカ オネオネも履きますし。アッパーに関してはベアフット感覚のものがいいですね。アルトラを愛用しているのもアッパーの薄さがしっくりくるからです」。
エイドキッチン
「ウーフォスのサンダルもリカバリー用です。サンダルだから甲がオープンになるのと、ソール部分が気持ち良い低反発素材で、足裏を酷使したあとに履くと全然違うんですよ。特にレース後に履くとすごくラク。過去に足底筋膜炎を経験したことがあるので、この良さをなおさら実感しています」。
身につけて気持ちの良いもの、心地良いものを選ぶ。10年選手ともなれば、ランニングとの向き合い方も、ギア選びも、より本質的なところにフォーカスされていくのかもしれない。
そういえば僕らの体だって食べたもの(だけ)で作られている。素材が大事なのは人間も一緒(のはず)。
郡山さんがエイドキッチンで作る惣菜もきっと、間違いのないものなのだろう。
エイドキッチン
RUNNER’S FILE 23
氏名:郡山総平 
年齢:43歳(1977年生まれ)
仕事:エイドキッチン オーナーシェフ/アスリートフードマイスター
走る頻度:週2回、1〜1.5時間
記録:フルマラソン3時間17分、100マイルレース完走など
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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