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2020.11.13

ライフ

『BLUE GIANT』作者・石塚真一さんはこう言った「ジャズはシャツなんです!」

最っ高に面白いジャズ漫画がある。それが『BLUE GIANT(ブルージャイアント)』だ。もう知ってるか。
だが! その作者である石塚真一さんがメディアに出るのは珍しい。
石塚真一●1971年生まれ。茨城県出身。中学時代はブラスバンド部に所属。22〜27歳までアメリカに留学。ロッククライミングとジャズに夢中になる。帰国後、会社員を経て28歳で漫画家に転身。2003年に『岳-みんなの山-』でデビュー。’13年、「ビッグコミック」にて『BLUE GIANT』の連載スタート。
熱心なファンを差し置いて、オーシャンズがズケズケと聞きたいことを聞いてみた。結論から言うと、ジャズも石塚先生も最っ高だ!
 

ジャズ入門で聴くなら、誰の、どの曲?

──いよいよアメリカ編(『BLUE GIANT EXPLORER』)に突入しましたね!
ついに辿り着きましたね。これまでの日本編、ヨーロッパ編(『BLUE GIANT SUPREME』)は取材ベースだったんで結構キツかったんです。
僕がジャズに出会って、打たれて、夢中になったのはアメリカに留学していたときのこと。ようやく自分の知るジャズの世界を描けるなと。
『BLUE GIANT』は“日本編”“ヨーロッパ編”に引き続き、現在“アメリカ編”の『BLUE GIANT EXPLORER』が始まっている。タイトルロゴデザインがすべて違う装丁も毎回楽しみのひとつ。
──アメリカのどこにいたんですか?
カリフォルニア州のサンノゼです。西海岸らしいハッピーな雰囲気。’90年代中頃の当時は、タダで聴けるライブもわりとやってましたね。
──やっぱり主人公の宮本大が演奏するような、激しいジャズでした?
現実のジャズにはいろいろな面があります。大人のムードも、スマートさも。もちろん激しいやつもあります。
漫画でなぜ激しさにフォーカスしたかというと、世界一を目指す若者が主人公だから。ジャズの激しくて、若々しくて、瑞々しい部分がマッチすると考えました。
──ジャズにはいろんな顔があるんですね。石塚先生的に好きなジャンルは?
ハードバップ(’50〜’60年代のジャズ黄金期を支えたスタイル)です。アメリカでいちばんよく見ていたスタイルですし。やっぱり(主人公の宮本)大と同じで激しいやつが好きです(笑)。
──ジャズを知らない人にもおすすめの曲ってありますか?
うわ〜何だろうな〜。ハンク・モブレー「リメンバー」ジョン・コルトレーン「ジャイアント・ステップス」ソニー・ロリンズ「セント・トーマス」。3曲とも作品の中にも出てきます。どれも非常にわかりやすい、ジャズの教科書的な曲です。いや〜僕も決して詳しくはないんですよ。冷汗が出る質問ですね(笑)。


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