Day 24 MON.
頑張りたいけど、新規の営業が難しい。こんなときには息抜きだって必要だ
コロナ禍によるアパレル業界の苦戦が響き、ユースケが担当する繊維部門の業績が芳しくない。最も痛いのは対面での打ち合わせや展示会への参加が激減し、新規の営業活動が難しい状況に陥っている点だ。
この日は午前中いっぱい部署内でミーティングを行い、今後の対策を練った。妙案はリラックスから生まれるはず、と装いはくつろいだジャケットとデニムの組み合わせ。
セットアップのウールのジャケットを単体使いして、インナーはシャツではなく、最近ヘビロテ使いしている黒のニットポロで。足元は白ソールを持つ黒のレザースニーカーを合わせて程良い軽快感を演出した。
もちろん、手には息抜き用のニンテンドースイッチが。『現実世界でもカブが高く売れねえかな〜』などと思いながらぼんやり会社の廊下を歩いていると、上司の三宅本部長に急に呼び止められた。「平山くん、業績をV字回復させる妙案を頼むよ。リーダーの君が何とかしないと」とプレッシャーをかけられる。
「は、はい、もちろんです」「……ん、その手に持っているのは何だね?」「あ、いや、これは最新型のタブレット端末ですよ」と必死にごまかすユースケであった。
着回しアイテム【C】「ラファーボラ」のジャケットオレンジがかったブラウンが印象的なセットアップはコシのあるウールのツイル生地。上襟が大きいワイドラペルのジャケットやツープリーツのゆったりとしたパンツが今の空気感を醸し出す。6万9000円/ラファーボラ(ストラスブルゴ 0120-383-563)
【8】「オーラリー」のポロシャツスーパー160ウール×リサイクルポリエステルのハイゲージニットは、程良い透け感とウールの温もりを兼備。長めの前立てが着こなしのアクセントに重宝する。3万9000円/オーラリー 03-6427-7141
【15】「ブラスバンド」のデニムややテーパードがかった中庸なストレート。岡山県の有名デニムメーカー謹製で、ボディは、旧式織機で織られたジンバブエコットンの13.5オンスデニムを使用している。2万800円/ブラスバンド(リアルスタイル 0745-43-6355)
【α】「ミッソーニ」のマスクシックなストライプが目を引くマスクはイタリアンニットの大御所から。伸縮性と通気性に優れた100%リサイクルのミッソーニ ヤーンは着け心地も快適。1万4500円/ミッソーニ(三喜商事 03-3470-8235)
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 高橋絵里奈=写真(静物) 武内雅英=スタイリング 古川 純=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=文 大関祐詞=編集・文