「Running Up-Date」とは……ユナイテッドアローズにて、スポーツ×ライフスタイルの先鞭をつけた「アンルート」の立ち上げに参画し、現在は「コーエン」にてPRを務める川崎 匠さん。
「走るときのスタイリングがいい感じに決まると、モチベーションも上がるんです」。
多くのギアを見聞きしてきたからこその、今のこだわりを聞いてみよう。
コーディネイトが決まればモチベーションもアガる
アラフォーの『スラムダンク』世代を自認する川崎さん。学生時代、バスケットボールに打ち込んでいたことは
前編でも触れたとおり。
「当時はエア ジョーダンをはじめNBAのスタープレーヤーはみんなナイキを履いていました。その影響もあって完全にナイキ派なんです」。
「今日履いているのは2016年ごろにリリースされたエア ズーム ペガサス33。ニューヨーク・ブルックリンのアーティスト集団、ロースターとのコラボレーションで、アッパーデザインが彼らのドローイングアートになっているんですよ。このデザインに惹かれて購入しておいたものを、少し前におろして愛用しています。
それと、ナイキの数あるミッドソール素材のなかでもズームエアのソールがいいんです。ナイキらしい反発があるので。他ブランドではホカ オネオネなども所有していますが、ミッドソール素材はクッションよりも反発があるほうが好き。だからシューズはほとんどナイキですね」。
ウェアも基本的にナイキをチョイスしている。走り始めた頃はスポーティかつ派手なネオンカラーのアイテムが多かったが、服好きとしてスタイリングにこだわるうちに、自然とダークトーンのアイテムが中心になっていった。
「それと同時に、ポケットが充実しているかどうかなど、使い勝手にも目が向くようになりました。カギやスマートフォンはもちろん、ランニングのついでにスーパーで買い物をして帰ることもあるので、エコバッグを入れたり。
これもナイキのジャケットですが、ポケットのディテールがミリタリージャケットライクで気に入っています。衿元にフードが収められているのですっきりとしたスタイルで着用できますし、立ち衿になって首元がしっかり防寒できる。スポーツミックスとして普段のコーディネイトでも着回しますよ。
ポケットが充実しているから、ちょっとしたバッグ代わりにも。コートのインに着れば上腕部のロゴもうまく隠れてくれます」。
普段着として着回すことも考えると、やはりダークトーンのアイテムが多くなるのだそう。ちなみにこのジャケットを羽織るときはフロントジップを上まで閉めるのが川崎さん流。ストリートファッション的な目線も込みでスタイリングしているからだ。
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