「大切なのは、雪山以外も“常に快適”であること」
佐々木さん曰く、後部シートをフラットにすれば、180cmを超える体躯を横たえてもストレスはない。車内は“常に快適”なのである。
「車内は1人になれる空間なので、快適性は外せないポイントですね。移動中は次のプロジェクトについて考えたり、逆に頭を空っぽにして気持ちをリセットする時間でもありますから」。
オフシーズンも毎日のようにハンドルを握るほど、ドライブは大切にしている時間だ。
「都内へ打ち合わせや取材に出たり、仕事がなければ波の良いところへサーフィンをしに行ったりしてオフシーズンを過ごします。実はサーフィンはまだ3シーズン目。帰国してから出合い、初日でハマりました。そして始めたときに、『これは海のリズムのなかで生活して毎日サーフボードに接していないと上達できない』と感じたんです。早々に海の近くに引っ越したのも、そのためでした」。
海に入る回数が増え、ショートボード以外にもトライできる心の余裕ができた。それがニーボード。
「立ち上がらず正座の状態でライディングするニーボードはテイクオフしたあとの動きがスキーそのもの。レールの入れ方、身体の使い方がパウダーを滑るスキーとまったく同じで、加重のかけ方もまったく一緒。すごく楽しいですよ」。
波を求めて引っ越すほどサーフィンに夢中であるため、ラゲージルームはサーフギアで満載だが、それでもグランドチェロキーは難なく収納する。
そして既に雪の便りが届いた今年、そろそろ荷物はサーフギアからスノーギアへ。今度は海沿いの町から雪山を目指す。
佐々木さんはこんなギアを載せて雪山へ!30年以上もスノーフィールド中心の生活を送ってきたからこそ熟知する、佐々木 明さんの頼れる愛用スノーギアがこちら。
[左上]「ザ・ノース・フェイス」のシェルとビブパンツよりフリースタイル感を強めたシルエットが特徴ながらバックカントリーで必要となるクオリティをしっかりと備えている。スタイルとファンクションを両立させたスキーウェアだ。
[右上]「エムシ」のゴーグルと「ニューエラ」のビーニー自身がプロデュースするエムシのゴーグルは視界を常にクリアに。またフレームカラーの赤が真っ白な雪の世界に映える。ビーニーは、ニューエラが近年力を入れているウィンターモデルでフィット感もいい。
[左下]「サロモン」のブーツ次世代のバックカントリー用ブーツと名高い「シフトプロ130 AT」モデル。アルペン用に特化したブーツのような滑走性を備え、ウォークモードによりハイクアップも快適になった。
[右下]「サロモン」のスキー「エスフォース ボールド」(右)はグランド チェロキーのような上質で重厚感ある滑りが楽しめる。「QST118」(左)はフルロッカーのパウダー用。険しい斜面でも厚い信頼を置くモデル。
「今はキャンピングトレーラーを牽引しているんですが、雪の積もった山道でも問題なく上っていくところはさすがのグランドチェロキー。ラグジュアリーかつワイルドという二面性は大きな魅力です。
それにこの二面性のおかげで、オンシーズンは何度となく山に行け、また山の麓で寝泊りすることもできる。より自然のリズムに自分を合わせながら山にアプローチできるようになりました」。
レースシーンから離れたのち、強く惹かれるようになったのは手付かずの自然の山を滑るという行為。レースとはスキーの一部でしかないと再認識させてくれたフィールドである。
同じように今後はもっといろいろな形で雪と戯れ、その喜びを社会へ還元していくつもりだ。そしてその姿こそが、スポーツを通して心と身体を鍛え、平和な世界の構築に貢献するオリンピアン本来の姿なのだと、佐々木さんは力強く語った。
グランドチェロキーの詳細はこちら [問い合わせ]ジープフリーコール0120-712-812www.jeep-japan.com※掲載車両は、アクセサリー(ホイール)を装着しております。また、オフロードタイヤは標準装備ではございません。遠藤優貴(MOUSTACHE)=写真 佐々木基之=動画 小山内 隆=文