Day 12 WED.
男だって肌をホメられるとうれしい。でも、コスメトークを聞かれるのはけっこう恥ずかしい!
今夜は親友のマーシーとZoomで飲み会。マーシーは湘南エリアに住んでいるため、以前はなかなか飲みに行けなかったが、オンラインならいつでもサクッと飲めるのがうれしい。レストラン経営がうまくいっていないというマーシーだが、いつも明るい笑顔で接してくれる。
この日の話題は、マーシーが不調のレストランに代わって始めた野菜のネット販売について。「これからは付加価値があって高単価の商材を作ったほうがいい。小規模でな」「そうか、ブランディングって大事なんだな。やっぱ持つべきものは友だなぁ」。マーシーはユースケの話に興味津々、即実行に移すと明言した。
この日は社内のミーティングしかなかったため、いくぶんくつろいだ着こなしに。トップスはグレーの鹿の子ポロにボルドーのショールカラーのニットカーデを羽織り、パンツはセットアップの黒いパンツで全体を引き締めた。
21時過ぎに始めた飲み会だったが、既に0時過ぎ。だが、キリンのホームタップがあるから酒は尽きないし、終電を気にする必要もない。
「そういやユースケ、最近めちゃくちゃ肌キレイになったよな」 「お、そうか! うれしい! 実はいいコスメがあるのよ〜♡」。などと、コスメトークに花を咲かせていたが、ハッと視線を感じて振り返るとメグムが引きつった表情でこちらを見つめていた。
着回しアイテム【12】「バフィー」のカーディガンショールカラーとボルドーが大人っぽい、ざっくり編みのカーディガン。上質メリノウール製でチクチクしない。3万3000円/バフィー(伊勢丹羽田ストア(メンズ)ターミナル1 03-5757-8700)
【b】「ユーゲン」のパンツピークドラペルがドレッシーな雰囲気を醸し出すセットアップ。チャコールグレーの生地はメルトン風の起毛感を持つウール100%製。パンツはゆったりとした腰回りから裾にかけてのゆるやかなテーパードラインが特徴だ。4万2000円/ユーゲン(イデアス 03-6869-4279)
お助けアイテムサイベーシックスの名物アイテムである鹿の子ポロの長袖バージョン。胸のロゴワッペンと後ろ身頃から長く伸びた裾が目印だ。シンプルなアイテムだが、立体的なパターンによって立ち姿がすっきり見える。
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 高橋絵里奈=写真(静物) 武内雅英=スタイリング 古川 純=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=文 大関祐詞=編集・文