「サーフカジュアル“着回し”物語 Season2」とは……「サーフカジュアル“着回し”物語」シーズン2が開幕!
コロナ渦により客足が激変してしまったこの夏。緊急事態宣言が解除されても元通りにはならず、まさかの閉店の危機! マーシー自慢のビストロは一体どうなっちゃうの!?
Day 1 FRI.
給付金も尽き始め、いよいよジリ貧。決断の時、迫る!
「いらっしゃいませ!」。幾度となく発しては幾度となく空を切るお決まりの挨拶。
かつて小学校の校長先生が言っていた。「挨拶は無敵だ」と。嘘じゃないか。緊急事態宣言が解かれて以降、鎌倉にも人が戻り始めてはいるものの、オープン以来盛況だった客入りは激減。地元の仲間は気遣って訪ねてはくれるが、焼け石に水。夏休みの人出も昨年の見通しとはまるで異なっていた。
もちろん持続化給付金は申請し、入金もされた。が、こだわり抜いた内外装や採算度外視の原価率設定などで、ただでさえ自転車操業だったところに、コロナが追い打ちをかけた。この痛手は、テイクアウトの実施や、閉店時間の繰り上げをアイドルタイムで埋めるというような小手先の対策では、なかなか埋め合わせできない。
地元にも愛されるお店をと理想を掲げつつ、いつしかインバウンドや観光客向けになってしまっていた感も否めない。そろそろ貯金も尽き始めているし。うーん、どうしたものか。
気分だけは上げていこうと着用している、大好きなサーフ系ブランドのサタデーズ ニューヨークシティのスウェットに、潮風を感じるリーバイスのウォッシュドデニムのお気に入りコーデもなんだか虚しく、絵に描いたような秋晴れとは裏腹に、心なしか肌寒さすら募る、そんな一日。「マジでどうしよう!」。
着回しアイテム【10】「サタデーズ ニューヨークシティ」のスウェットボディカラーと同色のカーキの刺繍によって、都会的な雰囲気も加わる。裏起毛でふんわり。1万7000円/サタデーズ ニューヨークシティ
www.saturdaysnyc.co.jp【14】「リーバイス ビンテージ クロージング」のデニムライトインディゴが海男的な、’80年代初頭のリーバイス501復刻版。ノンセルビッジモデルの先駆け。2万8000円/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
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