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ランニングのおかげで損得抜きの人脈が広がる

「走るようになって、そでまではデスクワークでの肩コリや腰痛に悩まされていましたが、そういうものとも無縁になりました。それからものごとに取り組む集中力も増したように感じます。
走るときは常に時計の画面を見て、ペースとにらめっこしているのですが、そのペースにいい意味で敏感になるとともに、仕事における細かい作業が苦にならなくなっています」。
ちなみにランニングを通じて人付き合いも広がり、繊維業界の海外出張では取引先のランナーと一緒にイタリアの街を走ることもある。
ランニングにおける直近の目標はフルマラソンで3時間10分を切ること。1kmあたり4分30秒のペースが必要で、ベストタイムより5秒ほど速いレースペースへと底上げする必要がある。
running up date
「距離を踏むトレーニングのときはこの目標のレースペースで走ります。練習の段階で35km走れれば大丈夫だろうと。2年前からはジムに通って、筋トレで体幹を鍛えるようにもしています。
あと、いずれは故郷の一大イベントである佐渡国際トライアスロンに出てみたいですね。島民の部で1位の友人がいるのですが、このあいだフルマラソンのタイムで上回ることができたんですよ。フルマラソンでサブスリーを達成したらトライアスロンも考えようかな、と。水泳は経験があるので、あとは自転車だけになりますから」。
いい年こいてスポーツで目標を掲げること、上を目指して創意工夫を重ねる日々は、私生活や仕事にハリをもたらしてくれるエンジンになる。
ランニングは努力すれば記録を伸ばしやすい、ある意味ではフェアなスポーツ。そういうのって、なんか、いいよね。
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RUNNER’S FILE 20
氏名:池 大輔 
年齢:38歳(1981年生まれ)
仕事:スーツ専門店 商品企画
走る頻度:レース前は週5、オフ期間は週3
記録:フルマラソン 3時間14分(2020年、勝田全国マラソン)
「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
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礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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