音楽とファッションは切り離せない関係だと考えるJOMMY。
前回に続きファッションキュレーターの小木“Poggy”基史(以下、Poggy)とともに、リスペクトしているアーティストについて語る。
JOMMYが絶賛する青山にあったセレクトショップ「リカー、ウーマン&ティアーズ」では、ヒップホップ・カルチャーに影響を受け、独自の解釈でセレクトを展開していたPoggy。
オールドスクールやヒップホップに興味を持っていた当時の話に花が咲くも、その流れで、ここ最近ふたりが絶賛するアーティストが、舐達麻だったことがわかった。
「ヒップホップに興味を持って以来ずっと聴いていますが、最近の日本のアーティストだと、舐達麻は抜群にいいですね。初めて彼らの存在を知ったとき、あの見た目は“ザ・男的”なビジュアルだけど、エモーショナルでエレガントな音とのギャップがいいなと。
自分が初めてニューヨークへ行ったときに、Eric B. & Rakimを聴き、ストリートなスタイルなのに、ジャズっぽい音が上品でインテリジェンスだなと。実は、舐達麻にも同じような印象を感じました。着ている服も、メンバー各々が彼らの好きなものを着ていて似合っているんです。スタイルの大切さを改めて感じます」。(Poggy)
「舐達麻は、現行のトラップ(※)シーンとはまた違う分野で活躍しながら、16小節に情熱をかけているリアルなリリックや、身体に彫られた刺青を含めて“芸術作品”としてジャパニーズラップを昇華させていると思います。彼らがここまで騒がれていないときから、個人的に追っかけていて……。
以前、友達のDJ 8MANが舐達麻主催のイベントに出演すると言うので、彼らのグッズを買って来てほしいと頼んだことがあったんです。そうしたら僕の分だけでなく、嫁さんと子供の分まで舐達麻グッズを買ってきてくれたんです(笑)」。(JOMMY)
ちなみに上の舐達麻の写真は、このコラムの撮影を担当しているフォトグラファー、Yuji Kanekoが彼らに密着し、写真展「LIFE STASH」にて展示したもので、Poggyがその場で購入したものでもある。世界に一点しかない稀少な作品なのだ。
(※)2000年代にアメリカ南部を中心に生まれ派生したヒップホップのジャンル。
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