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この人あって、このブランドあり

マイルストーン
近年はトレランに傾倒し、走ってもブレにくいヘッドランプなどの開発も進めている。
いくつかの特徴を紹介してきたが、マイルストーンの最大の特徴は、なんと言っても西岡さん自身の存在にある。
新規参入がなかなか難しいアウトドア業界において、「なんだかエネルギッシュな関西の人が面白い商品を持って回っているぞ」と話題になり、急速にその顔を知られていった。各地のイベントや大会会場にも本当によく現れ、熱く自社製品を解説している姿は印象的だ。
自身もキャンプやトレランに熱心で、本人が何より楽しんでいることは製品のディテールから滲み出ている。
しかも、開発だけでなく、プロモーションやカタログの撮影まで、なんでも自身でこなしてしまうのだから頭が下がる。
マイルストーン
プロ顔負けの写真のクオリティ、というより、元々プロだったのだから間違いない。
写真を専攻したアメリカの大学を卒業したあとは、向こうの新聞社で報道写真を撮っていた時期もあるそうだ。
「カタログは創業以来、世界観を伝えるための写真集として、自分で撮り続けています。開発や広報活動だけでなく、工場で検査や組み立てをしたりもしますよ。イベントに関しては、ユーザー様からの声を直接聞ける貴重な機会なので、できるだけ参加したいんです」。
マイルストーン
カタログの写真撮影から営業、商品の組み立てまで、まさに1から10まですべてに携わるのは西岡さんならではのスタイル。
カタログ撮影の舞台は、釣り用品の展示会で訪れる海外にも及ぶ。イメージに合う人にアポなしで声をかけて撮影させてもらう、というストロングスタイルだ。
西岡さんの作る世界観と機能性の高さは年々知名度を増し続けており、今や海外6カ国でも販売されるまでになった。
ティートンブロスとコラボした機能性Tシャツ、clefとのコラボキャップなど、他ジャンルのブランドとの共同制作も積極的に行っている。
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