価格も情報量も青天井、まさにインディゴブルーの沼と言えるヴィンテージデニムの世界。
その深淵を知るベルベルジンの藤原裕さんに「今大人が買っておくべきヴィンテージは?」と問うと、「今は特にジャケットが面白い」という予想外の返答が。
| 教えてくれたのは 藤原 裕さん 1977年生まれ。ヴィンテージデニムアドバイザーとして精力的に活動中。10月には、水戸の古着店、スマイリーの川又直樹さんとともに手掛けたヴィンテージリーバイスのGジャンをまとめたアーカイブ本の発売も控えている。 |
「リーバイスの型番70505、いわゆる“4th(フォース)”というジャケットがあるのですが、それがここ半年くらいで急に値上がりしてきているんです。少し前はまだ手が出しやすいGジャンというイメージでしたけど、それがいよいよ覆りそうです」。
上の写真は70505を182cm、70kgのモデルが、サイズ46の「70505」を着用した様子。肩が落ち、身幅がゆったりとした現代的なシルエットに。
なるほど、スタンダードでいて、確かに新品にはないオーラが漂っている。
「ファーストと呼ばれている506XXや、セカンドと呼ばれる507XXは、濃い色だったら150万円オーバーもザラ。サード(557XX)でも40万円くらい。でもフォースは大人が少しゆったり着られる今気分のサイジングのものが、3〜7万円程度でまだ購入できるんですよ。
ちなみにサードとフォースは生地の風合いや形は違えど、デザインはかなり近い、つまり取り入れやすいのも今買いな理由です」。
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