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2020.10.06

ライフ

花器から選んでみるも良し。生活空間を見直す第一歩に、花を飾ろう

新型コロナウイルス感染拡大の影響によりテレワーク、特に在宅勤務が推奨されるようになった。そして事態が収束しても、テレワーク方針を継続予定の事業者は少なくないとか。言ってみれば、生活空間とワーキングスペースは限りなくシームレスとなるわけだ。
ホームオフィス快適化のため、ネット環境をアップグレードしたり、新たなデスク&チェアを購入したという人も多いだろう。これらはいわば仕事目線での見直し。一方で、もう少しソフトな暮らし目線での見直しにも意味があると思う。何せシームレスですから。具体的にはやはり「新しい何か」の導入。
そこで提案したいのが、花を飾ることである。今まで花に縁がなかった人にこそトライしてもらいたい。花がまさに「新しい何か」なのだから。
ヴェニーニの花器
1921年、イタリア・ムラーノ島にてパオロ・ヴェニーニにより創業。独創的なアートガラスを用い、グラスからシャンデリアまで多彩なプロダクトを製作する。H24×W21cm(最大部分)。8万円/ヴェニーニ(ダミアーニ 銀座タワー 03-5537-3336)
写真をご覧あれ。花も良ければ、組み合わせたフラワーベースも実に魅力的。
こちらはイタリアの老舗ブランド、ヴェニーニのもの。伝統の技術と現代的センスを備えた、ヴェネツィアングラスの最高峰だ。僕ら好みのターコイズカラーで、優美だがどこか男っぽさもある。花を飾らずにオブジェとしても……と言っては本末転倒だけど。
さて写真の中央の白い花の名前はトルコギキョウという。原種は紫色の花をつけるが、早くから品種改良が進み色は白やピンク、花弁も八重咲きや小輪など豊富なバリエーションがある。
そう、花が美しいことはわかるのだ。ただ門外漢には、飾るにしても何を手がかりに花を選べばいいのかが、わからないのである。写真の花を飾ってくれたフラワーコラボレーターの志村大介さん(instagram@daisuke_shim)に聞くとまずは「季節感」や「花言葉」を選びの指針にするといいとか。
花屋でいろいろ買い込んで勉強するのもいいし、そのときの気分に合う花言葉から選んでもいい。ちなみにこのトルコギキョウの花言葉は「希望」。今の世の中にいちばん必要な言葉だと思う。
 
清水健吾=写真 フラワーアレンジメント=志村大介 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文


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