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サイズ選びが明暗を分けるスウェットパンツ

──ところで松本さんはナイロンのリブパンをはかれていますが、どちらのブランドのパンツでしょうか?
松本 前に作ったエイチ ビューティ&ユースのオリジナルです。’70年代のスウェットパンツを基にしたもので、脇のステッチは内側だけですし、尻ポケットも付いてないんです。クラシックスポーツウェアを現代的なナイロンで、という企画ですね。
鷲頭 服好きにめちゃくちゃ刺さりそう。ナイキのテックフリースとか、機能性素材のリブパンはトレンドとしてありますよね。それに今季は、スウェットパンツをはきたい気分。
松本 まったくもって同感です。
──どんな合わせではきますか?
松本 僕はパンツのリブ裾からローゲージのソックスをちらっと覗かせて、足元にはレッド・ウィングを合わせたザ・’90年代という感じでいきたいです。アメカジ全盛期の感じといいますか。ボトムスがカジュアルなので、トップスにはセーターなどを合わせてきれいめに。カシミヤニットなんか、最高じゃないですか?
鷲頭 僕は上下スウェットもありかと。シルベスター・スタローンみたいな(笑)。アウターには革のコートなんかを羽織って、素材感に変化をつける。ちょっぴりB級な感じを出したいので合皮のコートもいいかもしれません。足元はクラークスで。コンバースのオールスターもいいと思うのですが、ちょっと品のいいものを選んでバランスを取りたいです。
松本 上下スウェットも気分ですね。
──難しくありませんか!?
松本 サイズ選び次第だと思います。チャンピオンなどのベーシックなスウェット上下であれば、ジャストか、少し小さめを選んで小ぎれいに着るとバランス良くこなせるでしょう。これが大きめを選んでしまうと途端にどこかの西口感が出ちゃう(笑)。
鷲頭 ちなみに、スウェットやジャージのセットアップはエストネーションでは定番で、今季は特に充実しています。風合いが艶やかで、色は黒のものが鉄板ですね。着心地は楽なのにラグジュアリーに見える、どこかクラス感が滲むのが魅力です。シルエットが細身で、体のラインがきれいに表れるのも人気の理由です。
松本 「楽なんだけど○○」というのは昨今の服のキーワードですよね。


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