OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. あそぶ
  3. 大好きなビンテージ自転車と寄り添うために試みた「アメカジのアップデート」

2020.10.06

あそぶ

大好きなビンテージ自転車と寄り添うために試みた「アメカジのアップデート」

「自転車ライフ 2.0」とは……
ビンテージを愛するライター、佐藤周平さんが自転車に乗るなかで辿り着いた答え。それは、「実用性に問題があるのにやせ我慢して使うのは違う」ということ。
そんな彼が自転車ライフを満喫するために実施したのは、「アメカジのアップデート」だった。見た目もスペックも捨てられない“こだわり派”の諸兄は、大いに参考にされたし。
佐藤周平●1981年生まれ。滋賀県出身。2003年にライフスタイル誌から独立後、ファッション誌、ライフスタイル誌を中心に活躍。アメリカンクロージングのほか、ビンテージ全般に精通する。

「やせ我慢してまでビンテージを使うのは、違う」。

二十代からライフスタイル誌の仕事で揉まれ、公私ともにビンテージ漬けの日々を送ってきた佐藤さんだが、ここに来て、心境に変化が生まれているという。
「どれだけ好きなモノだとしても、実用性に問題があるのにやせ我慢して使うのは、最近はちょっと違う気がしていて。自転車にもまったく同じことが当てはまると思っています」。
足元はブーツではなく、断然スニーカーやサンダル。若かりし頃の佐藤さんにはありえなかった選択なのかもしれない。
「年齢を重ねて、その辺は本当に考えさせられますね。自転車でジムに通っているんですが、ビンテージがどうこうとかはあまり考えずに、なるべくラクな服で行くようにしています(笑)。とはいえ、ただ機能的なだけじゃ物足りない。なので、自転車に乗るときは、使っていて楽しい気持ちになれるかどうかを判断基準に、アイテムを選ぶようにしています」。
大のお気に入りだという、パタゴニアがクリーンカンティーンに別注したボトル。
そんな佐藤さんの自転車ライフを支える、アメカジの薫りとリラックスした雰囲気を併せ持つ愛用品の数々を紹介してもらおう。
 

1.タイムウォーンクロージング×白山眼鏡のサングラス


独特のシェイブに定評がある、アットラストを取り扱う青山の人気店、タイムウォーンクロージングのオリジナル。ブラウンのフレームを選ぶことで柔らかな印象を演出した。
「昼間はサングラス、夜はクリアレンズになる、調光レンズを入れています。自転車に乗るときにとても役立ちます」。
 

2.アークテリクスのジャケット


「アルファSLプルオーバーという廃盤モデルで、フードにツバが付いているので雨でも視界を守ってくれます。軽量な2レイヤーのゴアテックスであることに加え、フロントのポケットに収納できるポケッタブル仕様なので持ち運びも便利ですね」。
機能の充実ぶりもさることながら、ビンテージバイシクルにも馴染むカラーリングもお気に入りの理由らしい。
 

3.アーカイブ&スタイル フォー ビオトープのTシャツ


「胸にポケットがある服のほうが自転車に乗るときに便利なので、ポケTは常に買い足すようにしてます」。
そんな佐藤さんが絶賛するのが、このコラボT。アーカイブ&スタイルの坂田真彦さんのディレクションによるものだ。
ミリタリータグからインスピレーションを得た胸ポケットのワンポイントなど、独自の視点に基づいたディテールワークが光る。
「粗野なコットンの質感や首元の詰まりなど、坂田さんのこだわりが随所に詰まっていて好きなんです。全3色をコンプリートして買い揃えています」。
 

4.パタゴニアのショーツ


チェーンにパンツが引っかかるという理由から、自転車に乗るときにはショーツを多用している。
「パタゴニアのバギーショーツは僕のなかでも定番中の定番アイテムで、毎年買い足しています。水着としても使える速乾性があるので、急に雨が降ってきても安心できますね」。
アウトドア用のウェアが持つ優れた機能は、自転車の街乗りでも役立つという好例だ。
 

5.マイティシャインのキャップ


ブリムを持ち上げてかぶるスタイルを奨励する大人気のキャップ。数あるバリエーションから佐藤さんはツイル地を選んでいる。
「普段はポマードで髪を固めていますが、自転車に乗ると崩れることが多いので、キャップは必須アイテム。いろいろなブランドで試してみましたが、このキャップはシルエットや耐久性はもちろん、折り曲げたり、洗えたりもするので使い勝手がいい。今、個人的にはベストです」。
 
自転車との暮らしを楽しくするために実行した、アメカジのアップデート。着こなしのマンネリ化を防ぐ手段にも最適なので、ぜひ覚えておきたい。
 
「自転車ライフ 2.0」とは……
環境や体型の変化だったり、身近な先輩の姿に憧れたり。ハマった理由は皆異れど、自転車にかける想いは誰もが強く、深い。自分好みへと仕様を変えた相棒と日々暮らす、同世代の自転車ライフをパパラッチ。
上に戻る
鳥居健二郎=写真 戸叶庸之=編集・文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。