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イギリスから個人輸入した往年のロードバイク


「僕の悪い癖で、ひとつ買うと、また次が欲しくなる。マウンテンバイクは押さえたから、次はロードバイクも行ってみようと」。
当時、古いレンジローバーに乗っていたことから、佐藤さんはイギリスのヴィンテージ自転車を物色。
「ヘチンス(HETCHINS)の優雅なフレームに惹かれて探したところ、日本ではあまり出回っていないことがわかって、イギリスの専門店から個人輸入しました。1960年代のフレームです」。
どうにか入手することはできたが、理想とは程遠いコンディションだった。そこで、原宿のヴィンテージサイクルの名店、ヒップヒップシェイクにオーバーホールを依頼したという。
ドロップハンドルが苦手だという理由からTバーに交換。
「このクラスのヴィンテージは、完成度を求めると本当に手間がかかりますが、やった分だけの満足感は得られると思います。まだまだイジれる部分はあるのですが、ほどほどにしないとキリがないので、当面はこのまま乗ろうと思っています」。
もちろん、マウンテンバイクとは違った強みもある。
「現行車と比べると車体は重いですが、スピードは十分出ます。長距離の移動はこの1台で賄おうと思っていますが、残念ながらまだ近場でしか乗れていません(笑)」。
 
二度の失敗から「2台持ち」という答えに行き着いた佐藤さん。こだわり抜いて手にした愛車との暮らしは、言わずもがな充実感に溢れている。
 
「自転車ライフ 2.0」とは……
環境や体型の変化だったり、身近な先輩の姿に憧れたり。ハマった理由は皆異れど、自転車にかける想いは誰もが強く、深い。自分好みへと仕様を変えた相棒と日々暮らす、同世代の自転車ライフをパパラッチ。
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鳥居健二郎=写真 戸叶庸之=編集・文


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