シアトルのアウトドアブランド「マナスタッシュ」。1993年の創業以来、彼らが一貫してサステイナブルなモノづくりを続けてきたことをご存知だろうか?
彼らにとって欠かせない素材がヘンプ=麻。栽培に殺虫剤を必要としないため、森林保護にもつながる繊維だ。
この秋冬シーズンは、原点回帰をテーマにヘンプを主役にしたコレクションを展開。古き佳きマナスタッシュのアイテムをアップデートした。
例えば、彼らの定番「チリワックジャケット」もそうだ。1990年代からマイナーチェンジを繰り返してきたこの人気モデルにも、ヘンプを用いたツイル生地を採用。シックなクレイジーパターンとフロントに施されたウェビングテープが、さりげなく個性を醸し出している。
実はこのヘンプという素材、地球に優しいだけでなく、機能性にも長けている。天然の抗菌作用を備えるうえに吸水・速乾性にも優れ、消臭効果もすこぶる高い。ハードな環境で使うアウトドアウェアに最適なのだ。
こちらの「メンバーズジャケット」は一重仕立てで軽やかな着心地が魅力。重ね着もしやすく、これからの寒い季節も重宝するに違いない。
背面には初期のマナスタッシュのロゴを配し、バックスタイルにもこだわった。同じ素材のパンツも用意されているので、セットアップで着こなすのもアリ。
さらに今季は、ネイティブアメリカンの柄でお馴染みのブランド、ペンドルトンとのコラボアイテムもお目見えした。
先ほどのチリワックジャケットも、ペンドルトンのシグネチャーパターンをプリントするとまたひと味違った印象に。
抗菌作用を持つヘンプは、帽子の素材としても優秀。ネイティブ柄とラベルを配したキャップは、コーデのワンポイントとしても使えそうだ。
ファッションにサステイナブルという概念が定着していなかった時代から、一途に取り組み続けてきたマナスタッシュ。今回のヘンプコレクションは、彼らのヘリテージであると同時に、最先端のファッションと言ってもいいだろう。
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