今注目の人に、人生を楽しむためのヒントを聞くインタビュー。
今回のお相手はタレントの草彅剛さんだ。
生粋のデニムマニアが耽溺する至福の時とは? さらにアイドルとしてのあり方についても語ってもらった。
グラスを傾けつつ、夜な夜なデニム鑑賞をする時間が至福
「映画『ミッドナイトスワン』は最高ですよ! 皆さんぜひ観てくださいねー!!(笑)」。
草彅は、ハイテンションな表情を撮らせてほしいというフォトグラファーからの要望を受け、身ぶり手ぶりを使って冒頭の言葉を叫ぶ。
「ただユースケさん(ユースケ・サンタマリア)のモノマネをしているだけなんだけど大丈夫かな? まあでも写真だからいいか!(笑)」と、この笑顔で語ると再び全力で叫ぶ。おかげで現場の空気がいっそう和らいだ。そしてこの瞬間、現場にいたスタッフ全員が思った。「スターなのに超いい人」と。
「スターなのに」という言葉は自身のユーチューブ番組「ユーチューバー 草彅チャンネル」でも垣間見える。カバンの中身を公開したり、愛犬のお見合い写真を撮るなどプライベートを惜しげもなく公開しているのだ。
特に人気なのが私物のヴィンテージアイテムを紹介する回。今回着用したサンローランのデニムが、以前番組で紹介した私物の1800年代のカバーオールに似ていると水を向けるとうれしそうに答える。
「何歳になってもデニムは見るだけで心躍りますね。昨晩も遅くまでデニムの整理をしていたんです。年代別に分けたり色のトーン順に並べ変えたり。ウイスキーのロックをちびちびやりながら、何も考えずに夜な夜なデニムに触れている時間が最も落ち着くというか、至福の時間です」。
服を中心にデニムやギター、ブーツなどとにかく家にはモノが多い。革ジャンにいたっては、同じデザインのものを10着以上も所有している。「でもそれが楽しいんですよね」と微笑みながら続ける。
「古いものが大好きでだいぶ集めたので、いつか私物をまとめた本とかを出すのが夢なんです。いろいろ持っていますが特にデニムとブーツは、寝る前に必ず考えるくらい好き。嫌なことがあっても、次はあれを買おうとかこう着ようって考えていると幸せな気持ちになってすぐに寝られるし(笑)」。
秋ファッションもデニムとブーツを軸にした武骨なスタイルかと思いきや、今年はちょっと違うという。
「デニムははきますが、今季はちょっときれいな感じにしようと思っていて。というのも以前、昨晩のように整理をしていたらどこからかグッチのローファーが出てきて。
それがすごく気に入ったので、秋はローファーも使ってドレッシーな感じにしようかなって。ラグジュアリーな雰囲気にしたいので、デニムもアイスブルーみたいな、白に近い色みのセットアップとかチャレンジしてみたいです」。
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