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「等身大を知る大人の男性へ」
SEYA. セヤ

このブルゾンはインドで国民的に着られているネルージャケットから着想を得たものです。/セヤ
9万5200円/セヤ(ビオトープ 0120-298-133)
旅先で出会った伝統や文化、その土地に根付いているカタチ、素材、色などからインスピレーションを得て、毎シーズンのテーマへと落とし込むセヤ。今季はイギリスの影響を受けつつ、独自に育まれたインドのテーラードスタイルに焦点を当てている。
「このブルゾンはインドで国民的に着られているネルージャケットから着想を得たものです。スタンドカラー、くるみボタンといったディテールを残しながら、とても柔らかく艶やかなベルベット生地にゆるりとしたシルエットなど、アレンジを加えました。
少し派手かな?と思えるこんな服を、ベーシックなワードローブと合わせるのが素敵だと思います」。
そう語るのは、ディレクターの瀬谷慶子さん。彼女がつくるメンズウェアは、女性も着られる柔和なムードが特徴であり、そのイメージは知的でアーティスティックな40代以上の男性だという。
「40代になると社会的な立場への自信、あるいは諦め(笑)から、ライフスタイルに合った等身大のファッションが身に付いてくる。格好つけてばかりいると、手に負えないオジサンになってしまいます(笑)」。
大人の男性のためのシンプル&シック。肩肘張らず気軽に楽しめるセヤの服には、そんな考えが投影されているのだ。
「ちょっと出かけるときに思わず着てしまう、そんな存在になってほしいですね」。
ディレクター
瀬谷慶子さん
東京都生まれ。出版社での仕事を経て渡仏。欧州の雑誌を中心にファッションエディターとして活動する傍ら、国内外のブランドのスタイルコンサルティングや、イメージディレクションを行う。2017年パリを拠点にセヤをスタート。
 
鈴木泰之=写真 菊池陽之介=スタイリング 加瀬友重、いくら直幸、秦 大輔=文


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