「シャツはその人のユニフォーム」
FRANK & EILEEN フランク&アイリーン
シャツづくりで最も大事なのは「テキスタイルとウォッシュの開発」だと、オードリー・マクローリンさんは明言する。写真のデニムシャツ「ルーク」も然り。
「本当にたくさんのイタリア製デニム地を試し、最高のウォッシュ技術を持つ工場をLAで見つけました」。ウォッシュ加工は’60年代から’90年代までをイメージした4種類を開発。こちらのウォッシュは’70年代だ。
「私自身が’70年代生まれということもあり、この加工がいちばん好き。着ていくほどに味が出ます。実際たくさんの男性が、毎日のようにこのストーンウォッシュのシャツを愛用してくれています」。
さて、ブランド設立当時の2009年。ウィメンズのファーストコレクションのプレゼンのため、オードリーさんはサンタモニカのセレクトショップ、フレッドシーガルを訪れる。そこで「男性用もぜひ」と逆提案されたのが、メンズのシャツづくりのきっかけだ。
「女性は気分や行く場所で服のシルエットを変えたがるものですが、男性は違うと考えました。毎日着られてその人自身のユニフォームにもなるようなシャツを探しているのではないかと。実はメンズのシャツは、当時ロン・ハーマンさんと一緒につくったんですよ!」。
後にブランドを代表する型となる「ルーク」は、このとき生まれたのである。
| デザイナー オードリー・マクローリンさん カナダ生まれ。大学では工学を専攻。2009年、LAにて自身の祖父母の名前を冠したフランク&アイリーンを設立する。イタリア製の最高品質の生地を採用した、洗いざらしで着られるシャツで高い人気を誇る。 |
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