新しい生活様式に変化しつつある今、withコロナの楽しみ方を考えてみよう。提案したいのはズバリ、我が家を酒場に変えること。発想を転換すれば、家飲みは最高の“FUN-TIME”に。
「最近飲みに行けてないな〜」なんて嘆くのはもうやめて、贅沢な家飲みを追求してみようじゃないか。
“ベラ飲み、バル飲み、テラ飲み”で家飲みが贅沢なものになる
極楽家飲み術 9カ条
[1]ランタンの暖かな灯りでムードを演出
[2]酒に合わせるとっておきのアペタイザーを準備
[3]ローテーブルでいつものダイニングテーブルとは違った視点が新鮮
[4]空が暗くなりきらない夕暮れどきからスタート、これぞ究極の贅沢
[5]まだ暑ければ小型扇風機を用意
[6]オープンエアで飲むならシュワっとスパークリングが気分!?
[7]一見普通のシャンパングラスでも割れる心配なし!
[8]ドレスコードは“家飲み服”
[9]屋外で使えるアウトドアブランドのガーデンソファ
念のために申し上げておくが、“ベラ”と言っても妖怪人間のことではなく、“バル”はスペイン風の居酒屋にあらず。ベランダ、バルコニー、そしてテラス。つまりは、家におけるソト。
この「半分外」の開放的な空気感を味わうことこそ、まずご提案したい第一の家飲み術である。気持ちいい夜風に当たりながら、もしくは休日なら太陽の光を感じながら飲むのもいい。平日の仕事がひと段落する頃合い、沈み行く夕陽を眺めながらの贅沢アペリティフだって、テレワークが進む今だからこそ現実的なシチュエーションになるはずだ。
ひとときの間、テレビやスマホは頭の隅に追いやって至福の時間に没頭しよう。いつものダイニングテーブルではなくローテーブルを引っ張り出して、蛍光灯の代わりに小さなランタンの明かりで。そんな“非日常”を演出するのも極楽への一手となる。
お気に入りのギアに囲まれる感覚は、ビアガーデンとは異なる自分らしさを追求できる喜びもある。一方で、わざわざキャンプ場に出向くような手間もないのだ。そうなればもう、飲む酒は何だっていい。
大切な家族や仲間との遠慮のいらない談笑、そしてときにはひとりでゆっくりグラスを傾けて自分を見つめ直す時間こそ、家飲みの真骨頂。そう考えるとほら、家飲みが断然楽しみになるじゃないか。
谷田政史(CaNN)=写真 平 健一、星 光彦=スタイリング 増山直樹、甘利美緒=文