「ビッグシルエットブームを追い風に、今じゃ女性が男性の服を着ることも珍しくない。とはいえ、それがパートナーとシェアできるかというと別の話。もともと男性はモノに対して、いい意味で所有欲や執着心が強い気がしていて……意外に断られるんですよね」。
そう話すのは、パートナーとのアイテムシェアを提案してくれたスタイリスト・百々千晴さんだ。
「私の理想を言えば、乾燥機の中から偶然見つけたパートナーのTシャツを無断で拝借。それを着て夕方に合流した彼に『いいじゃん、その俺のTシャツ。似合ってる!』とかポジティブに反応してくれたらすごくうれしい!
もちろんモノを大切にするのはいいことだし、愛着もわかります。でも服は消耗品。服もクルマも、擦ってナンボ(笑)。だから、大らかな気持ちでパートナーとシェアしていただけたら幸いです」。
定番服にこそ刺激を
「ジル サンダー」の白シャツ
「必要なら、100通りコーディネイトを組めます」そう語る百々さんにとって、白シャツは永遠の定番だそう。だからこそ、今の気分を上手に取り入れたアップデートは不可欠だとか。
そこで、ジル サンダーの「7 DAYS SHIRTS」。1週間それぞれの日のために、異なるデザインを提案するシリーズの水曜日デザインです。スタンドカラーとフラップ付きポケットが特徴で、今年らしさときちんと感と、ラフさが好バランス!
「白シャツこそ、肩肘張らないゆるい着こなしが素敵です。バンドカラーもあえてボタンを外し、腕は捲ってラフさを出して。裾は出さずにタックインが気分です」(百々)。
「仕立ての良いシャツはメンズの大きめサイズを女性が着ても収まりがいい。まるで最初からそういうデザインだったかのように肩のラインの落ち方がキレイなんです。今年らしい白のレイヤードコーデにもぴったり♡」(百々)。
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