甘く繊細な色合わせを楽しんでみてください
「デニムに色を重ねるのは、案外難しいですよね。エネルギッシュな色合いすぎると、少し子供っぽくも映ります。そこでポイントにしたいのがグレイッシュなトーン。やや暗めのパステルカラーで、くすんだ40代の肌にも馴染む色調ですね。
ここでは、パーカにビーツピンク、スニーカーにペパーミントグリーンと、異なる2色を重ねています。これらを繊細につなぐのがグレーデニム。同じトーンなら、ほかに何色重ねても怖くありません」(大草)。
ときにはパリの男性のようにコーディネイトしてみて
「これぞ、フレンチシック。男性はデニムというと、どうしても手慣れた『アメカジ!』な方向にまとめがちですよね。
リジッドデニムにキャラメル色のハイゲージニットを組み合わせて、どことなくパリジャン風情を漂わせる知的な雰囲気には、実のところ母性を少しくすぐられるんです。マチュアな男性に可愛げが加わる感じが絶妙。
これが、20代の若い男性だと『まだまだ』といった感じ。40代だからこそ、このギャップが出せるんです」(大草)。
| 教えてくれた女性はこの人! 大草直子(おおくさなおこ)●東京都生まれ。女性誌編集を経てスタイリストとして独立。経験と考察から導き出した理論的なコーディネイトが大人の女性に人気の超実力派。雑誌、広告、カタログ、また講演会にも奔走するなど多彩に活動。著書多数。instagram@naokookusa |
黄瀬麻以=写真 清水ヤヨエ(+nine)=ヘアメイク 髙村将司=文