見た目の重心位置を変えるのに役立つのが小物使い。
サングラスやシューズ、バッグなどで夏らしさを出しつつ、装い全体を見て、重さや軽さを調整しているそうだ。
ステイホーム中にその良さを再発見したのが、カプリシャツだという。一般的にはイタリア男のセクシーアイテムと思われがちだが、着こなしはさすがの鴨志田流だ。
「自前のカプリシャツはリネンだから涼しいし、一枚で様になる。パタゴニアのショーツに、ハーレーやグローカルのビーチサンダルを合わせて過ごしてました。近所に外出するにはちょうどいい具合でしたね」。
清潔感と季節感を両得するならば、鴨志田流トラッドを試す価値は、多いにありそうだ。
| トラッドファッションを教えてくれた人 ユナイテッドアローズ クリエイティブディレクター 鴨志田康人さん(63歳) ピッティ・ウオモ会場でのスナップ常連でもある洒落者。2018年よりオフィスカモシタを設立。ポール・スチュアートのディレクションも手掛ける。 |
鈴木泰之=写真 松平浩市、来田拓也、平 健一、窪川勝哉=スタイリング 竹田嘉文=イラスト 増山直樹、いくら直幸、髙橋 淳、小山内 隆、髙村将司、まついただゆき、今野 壘=文