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「あと5cm、あと1回」の頑張りが効果を倍増させる

新田 : では、ここからはラジオ体操第1のスタートの運動と、それに続く2番目のエクササイズを行っていきましょう。通常スピードは、90~100bpmで行うのがおすすめ。いわゆるラジオ体操の音楽と同じくらいのペースです。BPMを計測できるアプリなどもたくさんあるので、ぜひ活用してください。
【伸びの運動】
ラジオ体操2.0
背すじを伸ばして立ち、両腕を前から上にあげて横からおろす。この一連の動きを2回繰り返す。伸びをしたとき、あと5cm頑張って上に腕を伸ばすという意識が効果を高める。
【腕を振って脚を曲げ伸ばす運動】
ラジオ体操2.0
背すじを伸ばして立ち、両腕を胸の前で交差。屈伸運動をしながら両腕を横に広げる。両膝の曲げ伸ばしの際、カカトも上げ下げする。この一連の動きを8回行う。腕はできるだけダイナミックに動かそう。
-「伸びの運動」にプラスして肩をぐるぐる回す「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」をすれば、肩まわりの血の巡りが良くなって筋肉も柔らかくなり、さらには関節が固まってしまうのを防げる、というわけですね。
新田 : そのとおりです。まずはゆっくり、正しいフォームを意識して行ってください。その後30秒間は、できるだけスピードを上げて行います。このときは、フォームは意識する程度でいいです。スピードアップすればフォームは崩れるものと思って、ここではとにかく心拍数を上げることを意識しましょう。「あと5cm高く腕をあげる」「1回でも多く行う」という意識で行ってください。
-スピードアップしたあとに、また元のスピードで行うんだ。
新田 : はい。まずウォーミングアップがわりに通常スピードで、次にスピードアップして心拍数を上げ、再び通常スピードに戻って呼吸と心拍数を整えます。このメソッドはアスリートのトレーニングの定石です。この流れで行うことがトレーニングの効率化につながり、体への無駄な負担も減らせます。
●トレーニングの流れ
STEP1 ウォーミングアップ
90~100bpmの速さで「伸びの運動」+「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」
規定回数を行う。

STEP2 トレーニング
30秒間全力で「伸びの運動」+「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」を行う

STEP3 クールダウン
90~100bpmの速さで「伸びの運動」+「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」を規定回数行う
-なるほど。昔を思い出しながら、早速やってみます!
「ラジオ体操2.0」
誰しも子供の頃に、一度はやった記憶があるだろう「ラジオ体操」。そのルーツは戦前までさかのぼる。そして、馴染み深い現在のラジオ体操第1は1951年、第2は1952年に正式制定されたものだ。そんな“国民的体操”を子供や高齢者のための運動と思ってはいないだろうか? それは大きな間違い!ラジオ体操は体の構造を徹底的に研究して考案された「スキのない全身運動」なのだ。これを極めれば、特別な筋トレやストレッチをせずとも体を進化させられる! 上に戻る
【取材協力】
ハイアルチ 吉祥寺スタジオ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-17-18
電話番号:0422-22-7885
営業:10:00~22:00(平日)、10:00~19:00(土・日・祝)
http://high-alti.jp/
空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」を、気軽かつ、リーズナブルに体験できる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。専門トレーナー指導のもとでのトレーニングなので、安全に効率よく鍛えられる。都内では、吉祥寺のほかに、三軒茶屋、代々木上原にスタジオを構える。
 
楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真


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