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投資運用はあくまで目標達成のプロセス

水島 僕が投資を継続してこられたのは、目標が明確だったからだと思います。モノでもいいんです。僕は最初に「いい腕時計やクルーザーを手に入れる!」と固い決意を持ってFXをはじめ、およそ2年で実現できました。今ではモノだけでなく、何物にも縛られない自由な時間を大切にしています。
また、意識したのは、今の自分ではなく「成功している自分」を克明に想像して、「そのときの自分はどう考えるのだろう?」「どのような行動を取るのだろう?」と考え、そのとおりに動くこと。成功している自分の行動と決断。それで突き進んできたんですね。
だから資金を殖やすというプロセスも、ワクワクした気持ちでやってこられました。きっとお金儲けそのものを目的に設定してしまっていては、投資に楽しみを見いだせなかったかもしれません。
午後は趣味の時間。ふらっとクルージングへ。動画の編集などオフィスにこもる必要のない仕事をクルーザーの上でやることも多い。
午後は趣味の時間。ふらっとクルージングへ。動画の編集などオフィスにこもる必要のない仕事をクルーザーの上でやることも多い。
大浦 水島さんが成功されている理由は、そこなんですね。理想のライフスタイルをかなえるための手段として投資を捉えることは、とても大切。投資そのものが目的になってしまうと、何も投資活動をしていないと落ち着かなくなってしまったり、少しでも負けたくない気持ちから損失を拡大したりしてしまいますから。
水島 そうなんですよね。また僕は、なによりリスク管理を徹底しています。“損小利大”の自己ルールをあらかじめ決め、設定値を過ぎれば利益も損失も確定させる。「もうちょっといけそうだ」とか「まだ耐えられる」など、そのときそのときの気持ちには左右されません。
損得に対する認知の歪みを示したプロスペクト理論にあるように、人間は得よりも損を回避したいもの。マイナスが大きくなっても「いつか戻るかも」という感情が働いてしまいがちです。そうした心理に抵抗するためには、自己ルールの徹底が大事なんです。
アフターコロナの時代に成功するための財テク9つの鉄則
[資産防衛も立派なリスク管理と知る]
100万円を損せず守ることは、100万円の利益を上げるのと同じ価値がある。
[生活資金を投資に運用しない]
余裕資産での運用が投資の鉄則。生活資金だと感情が入り、あぶない。
[売買の局面に感情を挟まない]
損得感情が判断を鈍らせる。売買は感情を排して冷静に自己ルールに従う。
[時間と成果は比例しない]
費やした時間だけ利益が上がるわけでない。それを損と捉えては失敗する。
[一発逆転を狙ってはいけない]
一発逆転を狙うと、一発退場のリスクが増大。投資の知識が身に付かない。
[コロナ禍のような“予想外”を予想する]
“予想外”は数年に1度やってくる。リスク管理、資産配分を心がけておく。
[アイデアだけでなく行動も伴わせる]
ノウハウは書籍やネットに転がっている。行動しなければ結果は出ない。
[絶対にかなえたい目標を定める]
明確な目標があれば投資意欲が増し、リスクにも敏感になれる。
[稼げる人間になると強い信念を抱く]
投資は自己研鑽の世界でもある。強靭なマインドが明日の未来を開く。
大浦 私も、リスク管理はとても重要なキーワードだと考えています。投資を始められたばかりの方は予想が当たるか外れるか、そこに時間と労力を割きがちです。
しかし、どれだけ研鑽を積んでも予想が外れることはあるわけです。そうしたときにどう対応するべきなのか。リスクをどう扱うのか。感情移入せず、冷静にリスク管理できるのはトレーダーとしてひとつの理想型でしょう。
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