コロナ禍をきっかけにランニングを始めた…… そんな話を耳にする機会が増えた。
自粛生活も気付けば数カ月。すでに三日坊主と化した人もいればマンネリを感じている人もいるだろう。いずれにしても、モチベーションを上げるための新ギアをそろそろ投入したいところだ。
そんななか、ランナー心をくすぐるシューズが登場。ミズノ史上最高の反発性を実現したという新素材「MIZUNO ENERZY」を使った新シリーズである。
実はこの素材、今年の箱根駅伝直後から、ランナーの間では注目を集めていた。
というのも、世界中で次々と記録を更新したナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」が、箱根駅伝でも選手の足を独占。区間賞を獲るのはヴェイパーを履いた選手ばかり、というなか、最終10区で創価大学の嶋津雄大選手が“非ヴェイパー”で区間新記録を樹立して注目を集めた。
このときに履いていたのが、この新素材「MIZUNO ENERZY」を使ったシューズのプロトタイプだったのだ。
当時はあの靴は何なのか、と噂で持ちきり。何度かミズノに問い合わせてみるも「今はお答えできません。でも相当すごいシューズです」の一点張り。
期待値は膨れ上がるばかりだったのだが……あれから7カ月。待ちに待った情報がやっと解禁。さっそく今回発売となる2モデルを取り寄せ、実際に履いてみた。
まずはコンセプトモデルの「THE MIZUNO ENERZY」。こちらは、嶋津選手が履いたものとは別モデル。従来のソール素材よりも反発性が約56%、柔らかさが約293%アップしたという、シリーズ最高の反発性を誇る素材「MIZUNO ENERZY CORE」が使われている。
もちろん事前に資料は見ていたのだが、実際に箱を開けると……
「ソール、デカっ!」と本気で驚いた。足裏だけでなく、横まで張り出すように球体が連なったソールは、反発性と柔らかさを表現したデザインらしいが、写真で見た以上のインパクト。そして結構な重量感。
これを履いたらどんな風に走れるんだろうという期待と、これを履いて走れるのかという不安。いろいろな意味で、早く履いて走ってみたいと思わせてくれる。
ちなみにソールの裏側を見ると、かかと部分に1カ所くぼみがあるのだが、この奥に見える素材が「MIZUNO ENERZY CORE」だそう。もちろん触っただけでは、その反発性はわからないのだけれど、これが新素材か……と確かめるのもちょっと楽しい。
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