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2020.07.20

ファッション

男の理想のエプロン「ドレスセン」。ファッション目線を忘れず、でも本格的

男に相応しいエプロンを教えてくれるブランド「ドレスセン」。そのディレクターである後藤順一さんは、アパレルのバイヤーからフードコーディネイターへ転身した、異色の経歴の持ち主だ。
エプロンブランドとして新境地を切り開いた後藤さんにそのこだわりを取材した。
 

ファッションとしてのエプロン

追求しているのは、着る人も見る人も楽しめるエプロンです。/ドレスセン
表裏ともにポケットが付いたリバーシブルタイプは、後藤さん本人も絶賛愛用するもの。表にはプロフェッショナル、裏にはアマチュアと遊び心たっぷりに記され、ブランドのコンセプトを体現する。1万円/ドレスセン https://dresssenstore.com
ドレスセンのエプロンは、シンプルデザインのなかで主張する、ポジティブなメッセージが象徴的だ。
「追求しているのは、着る人も見る人も楽しめるエプロンです。パッと見で会話が広がればいいなと思い、文章ではなく誰が見てもわかる単語で、ポジティブなメッセージを入れました。
料理もファッションもある種のコミュニケーション手段ですからね。さらに視認性という点では、フォントはすべてドレスセンオリジナルのものを使用しています」。
長く愛用することが前提のエプロンだけに、飽きのこないデザインであることと同様に、素材選びや縫製、仕立てにまで後藤さんの強いこだわりが潜む。
「エプロンの生地には強度の高い帆布100%のものを選び、日本の工場で丁寧に縫製しています。また、パーツが先に傷んで使わなくなってしまうなんていうのは本末転倒ですから、劣化や故障の原因にもなる金具はいっさい使わずに作っているんです」。
ポケットの中の隠れメッセージ。
デザインと素材、仕立てにこだわるからこそ、ディテールのギミックが輝いてくる。胸元のボタンホールもデビュー作から採用されているアイコン的なディテールだが、実は「用途は特にありません(笑)」と、いわゆる遊び心を表現する。
ポケットの中や裏にまで隠されたメッセージも含めて、エプロンには細部にまで“仕掛け”がちりばめられている。後藤さんが追求しているのは、確かに着る人も見る人も楽しめる、実にファッション的なエプロンといえるのだ。


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