フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにした、2014年の作品「The Girl With A Pierced Eardrum(鼓膜が破れた少女) 」。 2020年の4月にマスクが加えられたが、本人が手がけたかどうかは不明。医療従事者を応援するバンクシーのメッセージでは、という声が多く上がっている。
イギリス政府がロックダウンを延長し、5週目に突入した2020年4月下旬に描かれたとされる作品。
2017年の「イギリス人が好きな芸術作品」ランキングで第1位になったバンクシーの代表作「Girl with Balloon(赤い風船に手を伸ばす少女)」。2002年からロンドン市内の壁に描かれ、その後は、それぞれの場所や社会背景を反映してアレンジしたものが、世界各地で出現した。
2020年のバレンタインデーに合わせて、イギリスのバートン・ヒル地区の建物に描かれた作品。タイトルは発表されていない。少女が発射するパチンコによって、赤いバラの花びらが飛び散っているように見える。 この作品は2日後に破壊されたが、バンクシーはそれについて自身のインスタグラムの投稿で言及。「バートンヒルに残した作品が破壊されて、どこかほっとした。はじめのスケッチの方が断然良かったんだ」というキャプションとともに、オリジナルのスケッチをインスタグラムに投稿した。 元のスケッチは、代表作の「Love is in the air(愛は空中に)」で描かれた人物に酷似している。
2003年、パレスチナのベツレヘムの建物に描かれた「Love is in the Air」は、パレスチナ問題に焦点を当てた初期の作品であり、代表作。 抗議者の象徴と言われているが、男が投げているのは色とりどりの花束である。この作品は2006年、ロサンゼルスで開かれた大型展覧会「Barely Legal」でも展示された。 2020年6月、自身のインスタグラムに投稿した最新作。 イギリス・ブリストルで行われた黒人差別に抗議するデモの最中に、17世紀の奴隷商人として富を築いたエドワード・コルストンの銅像が倒されたことに対して、バンクシーは「銅像がなくなって欲しくなかった人も、そうでない人も満足する案」を提示した。 「まず海から銅像を引き揚げて、台座に戻す。首の周りに縄をくくり付け、それを引っ張り、銅像を倒そうとしている抗議者たちの像も配置する。これで皆が納得してハッピーだし、記念にもなる」と説明した。