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背中と股関節を伸ばして体のラインを整える

そこで、反り腰の原因であり、さまざまな体の不調を誘発する背中のハリを解消する時短エクササイズを紹介する。
「まず、がっせきストレッチです。背中の筋肉全体を伸ばすだけでなく、股関節を伸ばすことでジョイント部分の詰まりも改善できます。これは反り腰だけではなく、猫背の人にもおすすめしたい万能エクササイズです。体のラインが整うので、腹が突き出たおじさん体型が改善されますよ」。
がっせきストレッチにプラスして行ってほしいのがジャンプ腹筋だ。
「反り腰の人って、背中の筋肉より腹筋が弱い傾向にあります。腹筋が強ければ背中の筋肉が硬くなっても背骨が過剰に引っ張られるのを抑えられるんですが、腹筋が弱いと背骨がどんどん後ろに引っ張られて、腰が反ってしまうんですね」。
【がっせきストレッチ】
時短ケア
背すじを伸ばして床に座り、両膝を直角に曲げ、足裏をくっつける。両腕は伸ばして正面に突き出す。手の平は下に向けること。
時短ケア
手の平が床に着くくらいまでゆっくり前屈していく。背すじは曲げないように意識。体が硬い人は無理に手を床につけなくてもOK。これをゆっくり2~3分間繰り返す。
【ジャンプ腹筋】
時短ケア
背すじを伸ばして床に座り、両膝を軽く曲げ、両脚を揃えたまま宙に浮かせる。足首は直角に曲げ、両腕は左右に広げてバランスをとる。
時短ケア
両腕を大きく振り上げた反動を利用してジャンプ(尻を浮かせる)する。そのとき、背すじを伸ばした状態をキープすること。5回×3セット行う。
「ジャンプ腹筋は少し難易度が高いので、がっせきストレッチだけでもいいです。とにかく背中の緊張をほぐして、股関節の詰まりをとってあげること。ジャンプ腹筋をプラスすれば、体の前面と背面の筋力のバランスがとれるようになります。ちなみに、がっせきストレッチと以前紹介した『こうもりストレッチ バージョン2』を合わせて行うと、背中の筋肉をより効果的にほぐすことができますよ」。
「時短ケアのススメ」
トップアスリートだってしきりに言っている。「長く現役生活を続けるためには練習と同じくらい体のケアが必要だ」って。毎日せっせと働き、休日は家族サービスに勤しむ40代男性諸君、無理は良くない。まだまだ先は長いのだ。「最近、体のあちこちが痛い」「疲れがちっとも抜けねえ」などと、さまざまな体の不調を感じているなら、ここはひとつ、時短でサクッと体を整えてあげてほしい。上に戻る
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【取材協力】
ハイアルチ 吉祥寺スタジオ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-17-18
電話番号:0422-22-7885
営業:10:00~22:00(平日)、10:00~19:00(土・日・祝)
http://high-alti.jp/
空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」を、気軽かつ、リーズナブルに体験できる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。専門トレーナー指導のもとでのトレーニングなので、安全に効率よく鍛えられる。都内では、吉祥寺のほかに、三軒茶屋、代々木上原にスタジオを構える。
 
楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真


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