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WEWILL(ウィーウィル)

ダークオリーブの生地をよく見るとわかるほのかな光沢がエレガント
9000円/ウィーウィル(ウィーウィル ギンザ 03-6264-4447)
「静かに、惹きつける服。それは、シンプルなデザインと上質な素材、考え抜かれたカッティング、そして上品さのなかにどこか可愛らしさを発見できる服です」。福薗さんが考えるブランドコンセプトを丸ごと体現するようなウィーウィルの無地Tシャツ。
「使用しているのは畝のあるトリコット生地で、キメ細かな素材感とドライな着心地を持ち味としています」との言葉どおり、ダークオリーブの生地をよく見るとわかるほのかな光沢がエレガント。そして、身幅のあるシルエットは、無駄な装飾が削ぎ落とされたミニマルな世界観のなかに今の気分も滲ませているのだ。
ウィーウィルの福薗英貴さん
2002年、ファッション界の名門として名高いアントワープ王立芸術学院を卒業。その後、ウェアラバウツほか、日本において複数のブランドディレクターを経て、2017年よりウィーウィルを始動。意表を突いたランウェイも高評価だ。
 

PHINGERIN(フィンガリン)

左袖下にブランド名、Phingerinの文字があるとは。「無地なようで、無地じゃない」と小林さんが言う、フィンガリンの定番Tシャツである。
8500円/フィンガリン https://phingerin.com
写真は袖をずらしているからわかるが、着ているときはほとんどわからないし、誰にも見えない。左袖下にブランド名、Phingerinの文字があるとは。「無地なようで、無地じゃない」と小林さんが言う、フィンガリンの定番Tシャツである。
きわめてシンプルだが、リブで切り替えた肩部分の仕立てがデザインとして利いている。オールドホワイトと名付けられた、味わいある後染めの色みもいい。ハンドメイドよりも繊細で注意の行き届いた“Finger made in Philosophy”。そう、ブランド名はその哲学を表した造語であり、この一枚はそれを如実に表しているのだ。
フィンガリンの小林資幸さん
ドレスシャツ生地を使ったパジャマを製作し、原宿周辺で手売りすることからスタートしたブランド、フィンガリンのデザイナー。「リラックス、ライト、モダン」をテーマにした服はすべて、パジャマ作りの理念が基本にある。
 
 
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、いくら直幸、秦 大輔、今野 塁、菊地 亮=文


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