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[対策3]他者と競い合う

“勝利のホルモン”とも呼ばれるくらいテストステロンは勝負事によって高まる。
神様は闘わない男に男性ホルモンを与えない!?
“勝利のホルモン”とも呼ばれるくらいテストステロンは勝負事によって高まる。その秘密はテストステロンがつくられるまでの過程にある。コレステロールを原料として、プロゲステロン(女性ホルモンの一種)からDHEA(男性ホルモンの一種)、テストステロンへと生成される。
そしてDHEAはストレスを受けたときに分泌が増える抗ストレスホルモンでもある。つまり闘争心を掻き立てるような行為は、ストレスを受けたときと同じく交感神経が刺激されるため、DHEAが増える。その結果、テストステロン値も増加するというわけだ。
トップアスリートが猛々しく映るのもテストステロンの効果なのだ。とはいえ、勝負事はスポーツや格闘技に限らない。芸術系のコンクールに挑戦したり、テレビゲームで勝ち負けを競ったりするのも有効だそう。
ちなみにロンドンで高額の株式や債券を取引するデイトレーダーたちのテストステロン値を調べたところ、ほかの職業よりも数値が高かったという。
 

[対策4]運動を習慣づける

テストステロンは運動と深く関わっている。筋トレを行ったあとに起こる超回復という現象で筋肥大を促す役割もあるのだ。
階段への回り道が長生きへの近道に!?
テストステロンは運動と深く関わっている。筋トレを行ったあとに起こる超回復という現象で筋肥大を促す役割もあるのだ。
テストステロンは無酸素運動やインターバルの短い筋力トレーニングによって産生が増加するといわれている。なかでも効果的なのが太腿の大腿四頭筋やハムストリング、尻の大臀筋を筆頭とする筋肉量の多い部位を集中的に鍛えることだ。
たとえば、普段はエレベーターを使わず、自力で階段を上るなんて習慣もアリ。キツいトレーニングが苦手なら、ウォーキングやジョギングといった運動から始めてみてもいい。有酸素運動には細胞内のテストステロン受容体を増やす効果があり、ホルモンの働きを活性化させることができるのだ。
テストステロンの分泌が多い人は少ない人よりも長生きするというデータがある。運動を習慣づけて、壮健なカラダを手に入れよう。


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