かつてウイスキーといえば、紫煙くゆるモルトバーでじっくり嗜むような、大人の飲み物だった。
ところが昨今では、朝ドラの影響やハイボールのブームもあり、楽しみ方が多彩になってきている。そんな中、すでに身近になってきたウイスキーの可能性がもっと広がりそうな、ふたつの新ブランドがキリンから登場した。
まずは「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」。
グレーンウイスキーとは、トウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料としたウイスキーのこと。大麦の麦芽を原料とするモルトウイスキーと比べてクセが少なく、軽めの飲み味になることが多い。
この「富士」は、世界的に高い評価を得ているキリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキー原酒のみを使用。フルーティーな果実香や、オレンジやグレープを思わせる香味が特徴だ。飲食店限定だが、見つけたらぜひ飲んでみてほしい。
もうひとつは、身近な量販店でも買える「キリンウイスキー 陸」。よりカジュアルに楽しむための1本だ。
樽の味わいと甘み、そして後味のキレが特徴の「陸」。ブレンドの中心はやはりグレーンウイスキーで、ハイボール、ホット、水割りなど、どんな飲み方にもよく合い、ウイスキーの面白さを存分に感じられる。
両者に共通するのは、華やかでフルーティーな香りと、適度なウッディーさ、そしてさわやかな余韻。うまみと飲みやすさのバランスが抜群なのだ。
「陸」のラベルを見ると、「いろいろな飲み方をお楽しみください」「仲間ともお楽しみください」という英文が書かれている。ミルクで割ったり、お湯で割りシナモンをあしらったりするのもおすすめとか。従来のウイスキーの枠にとらわれない自由な飲み方ができて、さまざまな気分に応えてくれる。
毎日の晩酌にはもちろん、ホームパーティーやアウトドアなど、仲間たちが集まる場所にも。新しい選択肢が加わって、ウイスキーはますます面白くなってきた。
[問い合わせ]キリンビール0120-111-560www.kirin.co.jp/中山秀明=文