雨で気分が下がるなら、服の力でアゲようじゃないか。どんよりとした街中でひと際目を引く、グッドカラーと洒脱な柄。
羽織ってみたらホラ、雨への勝利は確定。次の雨に向けて早めのチェックを!
狙いたいのは「雨映え」なアウター
[左]「トラディショナル ウェザーウェア」のコート
雨の日にこそ、晴れ晴れとしたオレンジを。ボタンで取り外しできるフードを配したステンカラータイプのコート「ペンリス」は、ナイロン製でパッカブルという軽快な仕立て。薄手ながら強度もあり、加工によって水を弾くようにできている。
長めの膝丈でゆとりのある形が今っぽく、ラフに羽織ってもサマになる。内側にはグログラン素材のショルダーストラップがあしらわれていて、脱いでそのまま背負えるというのも機能的。脱ぎ着が増える不安定な気候の日は、これで。
[右]「ホワイトマウンテニアリング」のポンチョ
「COINCIDENCE」、つまり偶然の一致をテーマに掲げ、柄やフォルムが異なるウェアを積極的にレイヤーしていた今季のランウェイ。その中でもトップクラスに「映え」ていたのが、このボタニカルパターンのポンチョ。
外遊びのための機能服作りで知られるブランド、KiUとの共作によるもので、「エイテックス テック」という3層構造の防水透湿技術を使った本格仕様。ジップも止水タイプで、パッカブルなので行楽にも最適だ。
[下]「バブアー」のパーカ
撥水・透湿・耐水性を備えていて、薄くて軽量なポリエステルを使った「ウェルドジャケット」。英国の伝統的なアウトドアウェアの筆頭たる老舗だが、春夏はあえてノンワックスでこんな発色のいいモデルを選ぶのも一興。
身頃のライニングの一部にメッシュを用い、脇下にはベンチレーションホールがあるのでムレ知らず。爽やかなイエローはポップで素材はモダンだが、大きなパッチポケットやフードの形に程良いクラシック感が漂うのが手に取りやすいポイント。
山本雄生=写真 松平浩市=スタイリング 今野 壘=文