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2020.06.09

からだ

「素早い判断」「的確な指示」「短時間集中」……。“仕事ができる脳”が喜ぶ睡眠時間とは?

たのしい睡眠
「たのしい睡眠」とは……
「徹夜で仕事した」自慢は愚の骨頂だ。決してエラいことでも何でもなんでもない。寝不足になれば脳の機能は停滞し、判断力が鈍り、かえって仕事の効率が落ちてしまう。そもそも今どきそんなことを声高に言う人、下手すりゃ職場で浮いてしまうんじゃないだろうか……。
真に仕事ができる人間ほどよく眠るものだ。今回はその理由を解説していこう。
 

連続稼働に弱い脳には、最低6時間の休息が必要だった

仕事量が多く、残業をしても一向に仕事が終わらない。その結果、会社に泊まり込んだり、自宅で徹夜作業をしたり……。誰しも一度は体験したことがあるのではないだろうか?
人間の活動時間は平均で18時間程度と言われているが、脳は連続稼働に非常に弱い臓器で、休ませることなく使い続けると疲労して、情報処理能力が著しく低下してしまう。
「仕事のできる脳」を維持するうえで必要な睡眠時間は7~9時間、少なくとも6時間と考えられている。
眠りの前半は言語的な記憶の定着や、不必要な記憶を削除する時間帯。脳は不快な記憶を削除・緩和することにより、ストレスから体を守ろうとする。つまり、眠りについてから割と早い時間帯に目覚めたりすると、不快な気持ちや怒りの感情が翌日まで持ち越されて、イライラが続くことになる。
眠りの後半は、記憶を整理して必要な記憶に付箋をつける時間帯だ。この時間帯の睡眠に問題があると、ひらめき力や判断力が低下してしまう。


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