村上春樹さんの私物を集めたTシャツ図鑑が発売!
「図鑑式」のTシャツ特集を企画するにあたり何か面白い資料や参考になる書物がないかとリサーチをしていてまんまと“釣れた”大物が、『村上T 僕の愛したTシャツたち』だ。
「村上」とは、あの村上春樹さんのこと。
「つい集まってしまった」という村上さんの膨大なTシャツコレクションを18のテーマに分類し、それぞれの代表作にご本人執筆のエッセイを添え、手のひらより少し大きな判型の全192ページにギュッと収めた私的Tシャツ図鑑である。
「夏はサーフィン」「フォルクスワーゲンは偉いかも」「意味不明だけど」など、村上節が利いた見出しに従って紹介される私物Tシャツは見応え&読み応え満点。
いやはや面白い。
オーシャンズで連載を執筆している野村訓市さんがインタビュアーを務めるあとがきでは、Tシャツにまつわる村上さんの数々のエピソードも収録する。
今でもTシャツを日常で着ている? という問いに「夏はTシャツのみですね。それ以外に着るものがないというぐらい」との答え。
村上さん同様、Tシャツ一択の夏が始まろうとしている諸君の最重要課題図書として推薦する次第だ。