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内緒にはせず「夫に言ってから行く」派も

もうひとつのパターンとして、上の円グラフの「その他」に分類したのが、「誘われれば行くけど、夫に言ってから行く」という人。この「言ってから行く派」も少数派ながらいました。

そもそも、今回の設問の前提が「1対1で食事や飲みに誘われたら」なので、誘う男性側にも多少の好意があるはずです。恋愛感情や下心ではないとしても、仕事において尊敬しているとか、話が合って面白いくらいは思っているでしょう。まったく興味の持てない女性を1対1では食事には誘わないと思います。

しかし、なかには「夫にどんな相手かきちんと説明できる人だったら誘いに乗る」(岩手県・35歳)とか「夫に許可を得てから行く」(岐阜県・40歳)という意見も。

ひょっとすると、「夫に許可を得なければ」と思ってしまう妻は、妻自身も夫の行動をすべて把握したいタイプという可能性もあります。または、夫に内緒で行くことで罪悪感を感じたくない、またはバレたときに喧嘩になるから前もって言っておこうという理由かもしれません。

いずれにせよ、もし妻から「来週、仕事で知り合った●●さんからごはんに誘われたので行ってくるね」などと言われたら、あまり根掘り葉掘り聞かないのが大人の男の器の大きさではないかと……。おそらく、夫婦間でしっかりと信頼関係が築けていて、そのうえで夫に許可を求めてくる妻は、大間違いは起こさないはずです。

それと、最後にもうひとつ夫の皆さんに伝えておきたいのは、日本人男性は結婚すると、あまり妻を女性として見ない、という方が多いとよく聞きます。

しかし、本連載の前回の記事では、実際に異性と1対1で食事に行ったことがある既婚女性は2割ほどいることがわかりました。

つまり、自分以外の男性から女性として見られている可能性もあることをきちんと認識して、妻を結婚前と同じように女性として大事に扱っておいたほうが、いろいろな意味で安心なのではないかと思いました。

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相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小2の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
石井あかね=イラスト

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

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